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浅川の内水氾濫 県が調査へ 下流域の浸水分析

 台風19号豪雨災害で千曲川に流れ込めずに内水氾濫した県管理の浅川(長野市、上高井郡小布施町)について、県は19日、氾濫状況をコンピューター上で再現・解析するシミュレーションをし、浅川に限った氾濫の影響を調べると明らかにした。浅川下流域の長野市長沼地区は千曲川の堤防決壊で広範囲に浸水したが、浅川に起因する被害を分析。県の現行計画の想定を超える被害が推測されれば、治水対策を見直す考えだ。

 浅川流域で今回と同じ降雨量があった場合について解析する。千曲川の本川からは越水や堤防決壊による氾濫がなかったと仮定。千曲川が基準を超えて増水し、浅川に県や市が設けた排水機場のポンプで千曲川に水をくみ出せなくなった今回と同様の条件で分析する。浅川のみの内水氾濫による浸水範囲を割り出す。

 県などが2013年に作成した「浅川総合内水対策計画」は、過去最大の被害があった1983(昭和58)年の台風と同規模の洪水に対し、宅地での床上浸水を防止することを目標としている。県河川課の吉川達也課長は「シミュレーション結果でも床上浸水が確認されれば、新たな対策が必要になる」としている。

 県は同計画で定める毎秒7トンの排水能力を持つ浅川の排水機場の増設計画について、来年度当初から設計を始める方針も示した。

 阿部守一知事が同日、浅川の治水対策の強化を求めて県庁を訪れた加藤久雄長野市長との懇談で、今後の県の方針を説明。加藤市長は「排水機場の増設などの対策を早期に実施してほしい」と要望し、知事は「事業化を最優先で検討したい」と応じた。

(11月20日)

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