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ナス 血圧下げ精神安定効果 信大農学部の中村浩蔵准教授ら研究発表

 信州大農学部(上伊那郡南箕輪村)の中村浩蔵准教授(食品分子工学)らの研究グループが19日、ナスに豊富に含まれる成分「コリンエステル」が血圧を下げ、精神を安定させる働きがあることを臨床試験で実証したと発表した。中村准教授は「多くの人の健康に役立てればうれしい」としている。

 臨床試験では高知県産のナスを使用。ナスを搾った液体を乾燥させてできた粉末をカプセルに入れ、毎日4カプセルずつ摂取してもらった。1カプセルがナス1口分(22グラム)に相当。血圧が高い人が12週間取り続けると血圧が下がった。心理状態は世界的に認められた指標で測り、落ち込んだり、高揚したりする気持ちが和らぐ結果が得られたという。国際学術誌「ニュートリエンツ」に16日に掲載された。

 中村准教授は2016年、コリンエステルが血圧降下や自律神経に働き掛ける効果があると発表。当初はソバの芽を使ったが、成分の抽出に時間と費用がかかり、販売する際の値段が高くなるため、代わりの野菜を探し、ナスに多く含まれることを発見した。

 研究グループはナスの生産者や北海道情報大などの研究機関、加工食品開発会社で構成し、17年4月に研究を始めた。中村准教授は今月20日から東京で開かれる「アグリビジネス創出フェア」で、研究成果とナスの粉末を生地に練り込んだマカロンなどを披露する。

(11月20日)

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