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国道361号権兵衛トンネル、仮橋設置で年内に仮復旧

 上伊那郡南箕輪村の国道361号権兵衛トンネル出入り口前付近で10月に発生した道路崩落によってトンネルが通行止めになっている問題で、国土交通省は21日、崩落箇所に仮橋を設け、年内に片側交互通行を目指す方針を明らかにした。一方、本年度内の本復旧は難しいとの見方も示した。伊那市内で同日開いた有識者らによる第2回技術検討委員会で方針を決定した。

 国交省飯田国道事務所(飯田市)によると、仮橋は鉄骨製で長さ15メートル、幅4メートル。トンネルの伊那市側の出入り口から10メートルほどの場所に、長さ15メートルの鋼材23本を打ち込んで橋台を作り、権兵衛2号橋の橋台との間に仮橋を架ける=図。トラックやバスも通行できる強度にする。

 同省は崩落原因について、台風19号による豪雨で権兵衛トンネル出入り口付近の深さ5メートル前後の地層から地下水が流出した―とのボーリング調査によって出た推定結果を検討委に報告。仮橋の工事に合わせて、地下水が流出した地層に横方向から複数の穴を空けて橋から離れた場所に排出する工法も説明した。

 同省は、権兵衛トンネルや、トンネルの出入り口近くにある権兵衛2号橋に目立った損傷はなかったと報告。このため、崩落箇所に再び道路を造る復旧法を検討する。

 県は10月20日、トンネル出入り口の約20メートル手前で橋台付近の斜面が大きくえぐられているのを確認し、同日から通行止めにした。同22日に権兵衛2号橋に接続する道路が長さ6メートルにわたり崩落しているのを確認した。

 政府は今回の道路崩落を台風19号の影響による災害とみて、大規模災害復興法に基づく「非常災害」に指定。県管理道路だが、国が代行して復旧に当たる。

(11月22日)

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