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ざざ虫漁「寒さ忘れる楽しさ」 上伊那の天竜川で解禁

川底の石をくわで返す菅沼さん=1日午前9時26分、駒ケ根市の天竜川川底の石をくわで返す菅沼さん=1日午前9時26分、駒ケ根市の天竜川
 上伊那地方の天竜川で1日、伊那谷の冬の風物詩ざざ虫漁が解禁された。駒ケ根市中沢の農業菅沼重真さん(83)は早速、同市の天竜川に入り、石をひっくり返して漁を開始。台風19号による土砂の堆積を心配していたが例年並みに捕れ、「楽しくて寒さを忘れるね」と笑顔を見せた。

 ざざ虫はカワゲラやトビケラなどの幼虫の総称。菅沼さんは同日午前8時から、「虫踏(むしふみ)許可証」の腕章を着けて冷たい川に入った。曲げた木を交差させて網を張った四つ手網の前で、くわを使って川底の石をひっくり返すと、「孫太郎」と呼ばれるヘビトンボの幼虫などが捕れた。水やぬるま湯で何度も洗い、弱火でじっくり、つくだ煮にするという。

 菅沼さんは、ざざ虫漁歴約50年。若い頃は50人以上いた漁師が今では10人を切ったといい、「伊那谷の食文化で伝統だから、できるだけ続けたい」と話す。漁期は来年2月末まで。来年はうるう年のため「1日多くできる」とうれしそうに話していた。

(12月2日)

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