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家や畑 まだ片付かない 長野の千曲川堤防決壊3カ月

千曲川河川敷のリンゴ畑で、被害を受けたリンゴの木を燃やす人たち。奥は堤防決壊現場に設けられた締切堤防=12日午前11時32分、長野市津野千曲川河川敷のリンゴ畑で、被害を受けたリンゴの木を燃やす人たち。奥は堤防決壊現場に設けられた締切堤防=12日午前11時32分、長野市津野
 台風19号による豪雨で長野市穂保の千曲川堤防が決壊してから13日で3カ月。現場周辺の農地や家屋では今も、住民やボランティアが片付けに追われている。

 同市津野の70代の男性農家は12日、決壊現場に近い河川敷の畑で、濁流にのまれたリンゴの木を燃やした。自宅の片付けや別の畑で育てたリンゴの収穫に追われ、ようやく11日に河川敷の畑を片付け始めた。「3カ月たつが、畑は被災当時のまま。少しずつでもやっていくしかない」

 アパートを借り上げた同市柳原の「みなし仮設住宅」で家族と暮らす渡辺美佐さん(52)は毎日欠かさず、1階が浸水した津野の自宅へ様子を見に通う。渡辺さんは「見掛けなくなった住民が多くて寂しい。それでも(津野の)家にいれば、近所の人や友人、ボランティアがお茶を飲みに寄ってくれるので、うれしい」と話す。

 決壊現場には、土や石で埋めた仮堤防と、これを囲う形で鋼材を打ち込んだ「締切(しめきり)堤防」が整備された。国は今後、川の水が堤防を越える「越水」が発生しても壊れにくい構造へと本格復旧工事を実施する予定。着工時期は決まっていない。

(1月13日)

長野県のニュース(1月13日)