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別所線鉄橋再建8億6680万円 上田市、保有の考え表明

再建に向けて落下部分の解体作業が続く別所線の鉄橋=20日午前10時、上田市再建に向けて落下部分の解体作業が続く別所線の鉄橋=20日午前10時、上田市
 台風19号による千曲川の増水で崩落した上田電鉄(上田市)別所線の鉄橋「千曲川橋梁(きょうりょう)」の復旧を巡り、上田市の土屋陽一市長は20日午前の市議会全員協議会で、鉄橋を市が保有する考えを正式に表明した。鉄橋の復旧事業費は8億6680万円を見込み、このうち97・5%を実質的に国が負担する。市は事業費を盛り込んだ本年度の一般会計補正予算案を24日の市議会臨時会に提出、成立を目指す。

 国土交通省は、台風19号災害について大規模災害復興法の「非常災害」に指定。通常の補助制度を上回り97・5%を実質的に国費で賄う要件として、上田電鉄が保有する鉄橋を市保有とすることと、市が復旧事業の主体となることを提示していた。市の負担額は2千万円余の見通し。上田電鉄の負担は免除される。

 土屋市長は要件受け入れの理由について「地方負担分の交付税措置を手厚くする極めて有利な事業」とし「国、県、市が同時進行で鉄橋の復旧を目指す」と述べた。

 上田電鉄の山本修社長は取材に「議会の最終決定を経れば、復旧に向けた道筋が見えてくる」と歓迎した。

 市は24日の臨時会に、現在上田電鉄が保有する千曲川橋梁について無償譲渡を受ける議案と、同社が進めている復旧工事を市が主体となって進めるための議案も提出。可決されれば2月下旬に国に補助を申請する。

 1924(大正13)年に架けられた千曲川橋梁は昨年10月13日朝、左岸側の44メートルが崩落。現在、落下部分の搬出に向けた解体作業が始まっており、2021年春の全線運行再開に向け、復旧工事が本格化している。

(1月20日)

長野県のニュース(1月20日)