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特殊詐欺 今年既に11件 東北信の高齢女性に集中

 県内で今年、21日までに特殊詐欺被害が11件確認され、前年同期の4倍近いペースで増えていることが分かった。キャッシュカードを入手した上で口座から引き出す「預貯金詐欺」が6件を占め、被害は東北信の高齢女性に集中。県警生活安全企画課は、特定の名簿情報を基に北陸新幹線(長野経由)沿線地域を狙った可能性を指摘している。

 6件のうち2件は21日に佐久、小諸署が発表。佐久市の80代女性宅に14日、小諸市の80代女性宅に17日、ともに警察官をかたる男から「あなたの口座からお金が下ろされている」「佐久市の家電量販店で女性があなたのカードを使って買い物をしようとしている」などと電話があった。

 男やその後の電話は、カードが悪用されている可能性がある―とし、自宅を訪れた女に佐久市の女性はキャッシュカード2枚と通帳1冊、小諸市の女性はキャッシュカード3枚を手渡した。これらのカードを使って約63万円と123万円余が引き出された。

 11日には上田市、15日には長野市と須坂市、16日には諏訪市でも発生。被害者はいずれも70〜90代の女性で手口も似ており、このうち3件はカードを使って35万〜207万円が引き出された。

 同課は「何らかの名簿を使い、埼玉や都内の拠点から新幹線を利用して犯行グループを派遣している可能性がある」と指摘。「電話でキャッシュカードの話が出たら詐欺を疑ってほしい」とする。

 一方、支払う必要のない金を請求される「架空請求詐欺」の被害は4件あった。1件は松本署が21日に発表。東筑摩郡の50代男性の携帯電話に昨年12月下旬、「サイトの料金確認ができていない」などと書かれたメールが届いた。記載の連絡先に電話すると、インターネット関連団体の職員をかたる男らが支払いを要求。男性はサイト利用料や「サイバー保険」費用として計380万円を指定された口座や東京都内の住所に振り込んだり送ったりした。

 長野市、塩尻市、北佐久郡内でも1件ずつ発生した。

(1月22日)

長野県のニュース(1月22日)