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被災流域 5年で越水防止 北陸地方整備局、千曲川で目標案

 国土交通省北陸地方整備局は23日、昨年10月の台風19号で大きな浸水被害があった信濃川水系について、緊急的に取り組む治水対策プロジェクト案を示した。河道掘削や遊水地の新設、堤防整備・強化などを行い、今回の台風で大規模な浸水被害があった千曲川流域では今後おおむね5年をかけ、越水などによる家屋への浸水被害を防ぐ目標を掲げた。おおむね10年の整備で、千曲川流域全体で越水を防止するとした。

 国や県、信濃川流域市町村でつくる「信濃川水系緊急治水対策会議」が同日、新潟県長岡市で開いた会合で、同整備局が明らかにした。

 同会議は、台風19号で長野市穂保にある千曲川の堤防が決壊したことなどを受け、長野県内では昨年11月、新潟県内では同12月に発足。同月下旬に示されたプロジェクト案の中間まとめでは、「河川の治水対策」「支流を含めた流域の対策」「まちづくりやソフト施策」を組み合わせ、被害軽減を図るとした。

 目標達成のため、河道掘削を進め、多くの水を流せるようにし、大雨で増えた水を一時的にためる遊水地を新設する。水位を下げることで、増水してもあふれずに川の中で流れるようにする。堤防の強化策としては、堤防の土に水が染み込む「浸透」、堤防が水流で削られる「侵食」を防ぐ対策などを実施する。具体的な整備箇所は今後、明らかにする。

 千曲川支流では、田子川(佐久市)や谷(や)川(同)、浅川(長野市)など今回の台風で大きな浸水被害があった流域について、おおむね5年で内水氾濫や越水による住宅への浸水を防止、軽減するとした。浅川では排水機場の増強、田子川や谷川では川幅の拡幅などに取り組む。

 24日には長野県内の流域市町村を集めた会合を長野市で開く。各自治体の意見を踏まえ、本年度内にはプロジェクトの内容を正式決定する。

(1月24日)

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