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千曲川の仮堤防撤去開始 長野・穂保 本復旧工事へ

重機による仮堤防の撤去作業が始まった千曲川の堤防決壊現場=24日午前9時半、長野市穂保重機による仮堤防の撤去作業が始まった千曲川の堤防決壊現場=24日午前9時半、長野市穂保
 国土交通省千曲川河川事務所(長野市)は24日午前、昨年10月の台風19号災害で決壊した長野市穂保の千曲川堤防決壊箇所を埋めた仮堤防の撤去を始めた。本復旧堤防の設計を前に、ショベルカーで仮堤防の土砂を取り除き、ダンプカーで運び出した。本復旧工事は「なるべく早く実施する」としている。

 仮堤防は約70メートルの決壊部分を土や石で埋めており、高さは約5メートル。土砂の下にはコンクリート製のブロックなどがあるため、撤去完了の時期は見通せないという。撤去後は仮堤防下の基礎地盤や決壊現場付近の堤防の地質を確認。水が浸透しやすい砂利などの層の有無なども調べる。

 今回の決壊に関し、国交省の有識者委員会はこれまでに、越水で堤防の住宅地側が削られ、水圧に耐えきれなくなったのが主な原因と結論付けた。砂利などの層に水が浸透して決壊した可能性については、基礎地盤が粘性の土で主要因ではないとされたが、撤去時に精査することになっていた。

 長野市穂保の堤防が決壊したのは昨年10月13日。4日後の17日に仮堤防が完成した。千曲川河川事務所は撤去後の安全性について、河川側を鋼材で囲う形の締切(しめきり)堤防が設置されており「周囲の堤防と同程度の機能」を保てるとしている。

(1月24日)

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