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県内観光地、影響警戒 中国が海外団体旅行禁止

軽井沢駅での歓迎イベントでくじを引く海外からの観光客(右)。ブースには消毒液も置かれた=26日午後0時24分軽井沢駅での歓迎イベントでくじを引く海外からの観光客(右)。ブースには消毒液も置かれた=26日午後0時24分
 新型コロナウイルスによる肺炎拡大で中国政府が海外への団体旅行を27日から禁止することを決め、県内観光地への影響を懸念する声が上がっている。既に大口のキャンセルが発生したスキー場も。感染は世界に拡大しており、訪日客への影響が広がり、長期化するとの見方もある。

 茅野市の車山高原スカイパークスキー場では25日、2月の中国からのツアー2件がキャンセルになった。計約130人を受け入れる予定で、インストラクターやレンタル用品は手配済みだった。

 運営する信州総合開発観光(茅野市)総支配人の佐藤利幸さん(51)は「暖冬の影響もあり、ダブルパンチ」。海外誘客を強化するため、レンタル用品を扱うテナントには中国語を話せる従業員も配置していただけに、「出はなをくじかれた感が否めない」と嘆く。

 北佐久郡軽井沢町の軽井沢駅では、観光団体などが26日、春節に合わせて外国人観光客の歓迎イベントを開催。中国や台湾からの観光客でにぎわい、イチゴや酒を贈ってもてなした。地元の名産品などを並べたブースの一角には、手洗いの励行などを呼び掛ける中国語のチラシや消毒液を置いた。

 町内のホテルの一つは、現時点で中国客のキャンセルなど目立った影響はないとするが、「香港は政情が不安定だし、中国も、となると誘客に不安」。例年、春節休暇の旅行客が多く訪れるといい、中国政府の団体旅行禁止措置について「本当に影響が出るのはこれから」と心配する。

 観光庁の統計によると、2018年に県内で宿泊した外国人は台湾が最多で32%を占め、中国は2番目の13%。このため中国政府の対応について「影響は少ない」との見方があるものの、世界への感染拡大や長期化による影響を懸念する声は多い。松本市のホテルの担当者は、海外誘客の目玉の一つとなる春の花見シーズンを見据え、外国人観光客の減少など「影響が出る可能性がある」と話した。

(1月27日)

長野県のニュース(1月27日)