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中ア国定公園化を了承 中央環境審 近く官報に告示

 中央環境審議会は27日、中南信13市町村にまたがる中央アルプス県立公園を国定公園に指定する答申を了承した。年度内に官報に告示され、環境相が決定する。環境保護をより強化できるようになる。国定公園になると知名度が上がり、観光誘客の効果も期待されており、国定公園化に向けた活動の中心になってきた駒ケ根市の杉本幸治市長は「大変うれしい。これからさらに山を生かし、地域振興に役立てたい」と喜んだ。

 中央アルプスは現在、県立公園。国定公園は国が指定し、県が管理する。範囲は上伊那地方だけでなく、飯田下伊那、木曽両地方を含めた約3万5千ヘクタール。国定公園になると指定できる「特別保護地区」に、千畳敷カールを含む176ヘクタールを指定する予定で、全ての動植物の捕獲や採取を禁止する。

 駒ケ根観光協会から要請を受け、国定公園化に向けて駒ケ根市が具体的に動きだしたのは2015年。16年には県や他の地元市町村、観光団体と共に研究部会を発足させ、国定化が可能か調査を進めた。18年末に県が19年度中の国定公園化を目指すことを明確にした。県は、国定公園化されるのを受け、2020年度当初予算案に公園施設を整備する市町村を支援する事業には7179万円を計上。国補助金に県独自で上乗せして補助する。

 ただ現在、中央アルプス千畳敷カールに続く駒ケ岳ロープウェイの支柱に不具合が見つかり、運営する中央アルプス観光は運行を停止中。7月に国定公園化を祝う式典の計画があり、杉本市長は「それまでにはなんとか動くようにしてほしい」と願った。

(1月28日)

長野県のニュース(1月28日)