長野県のニュース

「いつか三つ星を」実現 諏訪出身・小林さんの両親ら祝福

小林圭さんの三つ星獲得を喜ぶ父秀俊さん(右)と母範子さん。夫婦で営む総菜店で、圭さんが2017年に二つ星を取った際の写真を見つめた=28日、下諏訪町小林圭さんの三つ星獲得を喜ぶ父秀俊さん(右)と母範子さん。夫婦で営む総菜店で、圭さんが2017年に二つ星を取った際の写真を見つめた=28日、下諏訪町
 小林圭さん(42)がフランスの2020年版ミシュランガイドで、日本人シェフとして初めて三つ星を獲得したことが伝わると、出身の諏訪地方に喜びが広がった。

 諏訪市に住む両親の秀俊さん、範子さんは諏訪郡下諏訪町で約25年間総菜店を営む。28日午前6時ごろ、圭さんから秀俊さんに「(三つ星を)取っちゃったよ」と電話があり、驚きと喜びで目が覚めたという。範子さんは「めったに取ることができないという三つ星を取り、親として本当にうれしい。本人の喜びもひとしおだろう」と話す。

 秀俊さんは圭さんについて、「幼い頃から料理人を意識していた様子はなかった」。高校中退後、茅野市の会員制リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブ蓼科」で約4年間、料理の修業をした。範子さんは「修行やお世話になったシェフとの出会いが料理人としての道を歩むきっかけになったのかもしれない」とする。

 同ホテルの運営会社「東急リゾートサービス」(東京)の広報担当者は、圭さんが渡仏後にパリで開いたレストランが一つ星を獲得した頃から「すごい」との声が社内で上がり、注目が集まっていたとする。「栄誉ある三つ星を得たことを心からお祝いしたい」と喜んだ。

 圭さんは11年にフランス・パリに自身の店を構えたときから、「いつかは三つ星を取りたい」と両親に話していた。パリの店を訪れたことがある秀俊さんは「高級な感じだった」。圭さんの料理を、範子さんは「どれもおいしかった」とする。日本に帰国すれば、忙しい合間を縫って実家に帰省する圭さん。秀俊さんは、「今度帰国したら『おめでとう』と声を掛け、抱き締めたい」と話した。

 宮坂醸造(諏訪市)の社長室室長、宮坂勝彦さん(34)も数年前、パリで行われた日本酒を中心とした日本飲料の交流イベント「サロン・デュ・サケ」で、圭さんの料理に合わせて日本酒を出した経験がある。「同じ長野県人、そして諏訪出身者として本当に誇り。われわれも世界に続くような質のものをつくっていきたい」。圭さんの料理は「素材の良さを引き出す繊細な料理だった」と振り返った。

(1月29日)

長野県のニュース(1月29日)