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長野・犀川スキーバス転落35年 「風化させぬ」現場で慰霊

慰霊碑に手を合わせる香山さん(手前)ら=28日、長野市信更町慰霊碑に手を合わせる香山さん(手前)ら=28日、長野市信更町
 1985(昭和60)年、長野市信更町の犀川ダム湖にスキーバスが転落し、日本福祉大(愛知県)の学生ら25人が死亡した事故から35年となった28日、遺族や大学関係者ら20人ほどが現場の慰霊碑を訪れた。「35年がたっても事故を風化させない」などと再発防止への思いを新たにした。

 事故は85年1月28日早朝に発生。乗客乗員46人を乗せて下高井郡山ノ内町に向かっていた大型バスが国道19号脇のダム湖に転落した。運転手の過密労働が原因とされる。

 この日は冷たい雨が降る中、参列者らは慰霊碑の前で静かに花を手向け、手を合わせた。同大の原田正樹副学長は「遺族の悲しみに思いを寄せ、事故の教訓を引き継いでいきたい」と述べた。

 事故に遭い、バスの窓から自力で脱出した香山久子さん(54)=埼玉県蕨市=は「突然命を絶たれた仲間たちのことと痛ましい事故を忘れないでほしい」との思いが年々強くなっていると吐露。2016年1月に大学生ら15人が死亡した北佐久郡軽井沢町のスキーバス事故に触れ、「交通事故は関わる人が皆不幸になる。事故がなくなるよう訴えていきたい」と話した。

 日本福祉大は同日、愛知県美浜町の美浜キャンパスにある慰霊碑前で追悼集会を開催。学生と教職員約630人が献花し、事故の教訓を引き継ぐことを改めて誓い合った。同県内3カ所の他のキャンパスにも映像を中継し、計約100人が献花した。

(1月29日)

長野県のニュース(1月29日)