長野県のニュース

被災地の中3、春つかめ 追い込み大学生らが支援 長野・豊野

ボランティアの指導を受けながら数学などを学ぶジャージー姿の豊野中3年生=13日夜、長野市豊野町豊野ボランティアの指導を受けながら数学などを学ぶジャージー姿の豊野中3年生=13日夜、長野市豊野町豊野
 台風19号災害で被災した長野市豊野町豊野にある被災者らの交流拠点「まちの縁側ぬくぬく亭」で、大学生らボランティアが週2回、中学生の学習支援に当たっている。千曲川の堤防決壊から4カ月となった13日は、地元の豊野中の3年生4人が参加。校舎の被災と他校での間借り授業を経て、高校受験に向けた追い込みを続けた。

 「あー、難しい」「よく考えてごらん」。数学の問題に向かう中学生に、ボランティアが優しく声を掛ける。ぬくぬく亭では1月から毎週火、木曜日の放課後、こうした学習支援の場を設けている。

 豊野中は、台風で校舎が床上浸水。受験を控える3年生は一時、同市徳間の市立長野中学・高校の教室を借りて授業を受けた。豊野中3年の金井柊人(しゅうと)さん(15)は通っていた学習塾も被災。災害の影響がない他校の生徒と自分を比べ、焦りを感じた。「勉強が遅れないか不安だった。ここは丁寧に教えてくれるので助かる」と机に向かう。

 長野大(上田市)3年の源氏沙奈さん(21)=長野市川中島町御厨=は、ボランティアで教える1人。災害の約1週間後から、長野市内で被災住宅の泥出しなどを手伝ってきた。「4カ月たっても支援が必要な部分は多い。同じ長野市民として、できる限り息の長い支援をしたい」と話す。

 県内公立高校の後期選抜(一般入試)は3月10日。災害から5カ月を前に、被災地の受験生たちはそれぞれの春をつかもうと手を伸ばす。

(2月14日)

長野県のニュース(2月14日)