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飯田で20年度、電気バスを実証運行 市・中電・信南交通が協定結ぶ

 飯田市、中部電力(名古屋市)、信南交通(飯田市)は14日、飯田市民バスの1路線に電気バス1台を導入し、来年度から実証運行を始めると発表した。2027年に予定されるリニア中央新幹線の開通を見据え、環境負荷が小さい2次交通の整備を目指す市に中電が提案。信南交通がバス運行を担い、中電が電気を供給する。中電によると、同社としては初の取り組み。

 飯田市の牧野光朗市長、中電の増田義則副社長、信南交通の中島一夫社長が同日、実証運行に向けた協定を市役所で結んだ。電気バスを導入するのは市中心部を循環する路線。信南交通は市から補助金を受けてこの路線を運行している。約30人乗りの車両を想定し、実証運行を経てさらに台数を増やす可能性を探る。

 一方、中電は今後、信南交通の車庫に充電設備1基を整備。市内の太陽光発電施設で発電した電気を供給し、エネルギーの地産地消も目指す。

 電気バスを利用するとポイントがたまり、買い物などに使えるシステムの構築も検討し、中心市街地の活性化にも役立てる考え。費用負担などは今後協議する。協定期間は22年3月末まで。

 市は、環境技術を駆使した次世代型都市「スマートシティー」を目指しており、記者会見した牧野市長は「新たな交通手段の活用策の第一歩として取り組む」と強調。増田副社長は「環境モデル都市の飯田にふさわしい地域交通システムを実証したい」、中島社長は「電気バスでは燃料コストなどの削減が期待できる。地域の足を守るために運行したい」と述べた。

(2月15日)

長野県のニュース(2月15日)