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県立高に「協働室」 県教委検討委 理想像を提案

 県立高校の第2期再編に合わせ施設面での学校の理想像を議論してきた県教委の「県立学校学習空間デザイン検討委員会」は17日、地域住民や企業人が訪れて生徒と一緒に活動する拠点「地域連携協働室」創設の提案などを原山隆一教育長に報告した。より地域に開かれた学校にする狙い。探究的な学習の重要性が増す中、図書館を学校施設の中心に据えることも例示した。

 検討委は5月に正式な報告書をまとめ、公表する予定。県教委は、高校再編対象校や老朽化が進む施設、再編を実施しない既存校を含め計画的な学校整備に向けた「具体的な考え方」として位置付ける方針。

 検討委は学校建築、地方財政、防災、教育各分野の専門家ら10人で構成。2018年8月以降、5回の議論を重ねてきた。この日は検討委座長で建築家の赤松佳珠子法政大教授が県庁を訪れ、検討内容を報告した。

 赤松座長は、これまでの教育は学校施設内で完結する学びを中心としてきたが、今後は地域や社会との交流や協働の中で「現実社会での課題に向き合いながら、自分の考えを思索する学びが重要になる」と強調。地域住民と生徒らが一緒に活動する拠点となる地域連携協働室が不可欠―とした。協働室を拠点に住民と生徒が一緒に活動した成果を展示する「地域連携ギャラリー」の併設も提示した。

 高校の図書館について、22年度からの新学習指導要領に「総合的な探究の時間」が位置付けられることなどから、さまざまな知識や情報に触れられる図書館を学校施設の中心に配置する必要がある―と指摘。「各教室とのつながりが生まれ、調べ学習にも利用しやすくなる」とした。

(3月18日)

長野県のニュース(3月18日)