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台風19号被害のスイセン 住民による復旧を紙芝居に

絵を小野川三四さん(左)、文を妻恵美子さん(右)が担当して完成した紙芝居絵を小野川三四さん(左)、文を妻恵美子さん(右)が担当して完成した紙芝居
 台風19号の大雨で河川敷のスイセン畑約3千平方メートルの表土が流出した諏訪市四賀赤沼の上川で、住民有志らが球根を埋め戻し、畑を復旧させた。これに感銘を受けた同市大手の小野川三四(さんし)さん(72)、恵美子さん(72)夫妻が、復旧を題材に紙芝居「上川河川敷の水仙」を創作。開花を目前に、「住民たちとスイセンの物語を末長く伝えたい」と話している。

 畑のスイセンは、恵美子さんの父で2015年に亡くなった松木幸雄さんが1960年代に植え始めた。「赤沼をスイセンの里にしたい」とよく話していたといい、約25万株が咲き誇る名所として知られるまでになった。

 昨年10月の台風19号の際は、増水で畑の表土が流出し、大部分の球根が露出。これを見た地元区が住民に呼び掛け、有志約20人が11月、埋め戻しをした。2006年の豪雨災害の時も近くにいた人が復旧を手伝ってくれたといい、民話の紙芝居の絵を手掛けている小野川さんが、感謝の気持ちを込めて紙芝居創作を思い立ったという。

 絵を三四さんが、文を恵美子さんが担当した紙芝居は16枚で、松木さんがヨシ原を刈ってスイセンの里づくりを進めた経緯や住民らが協力する姿を描写。最後の1枚には、台風被害を乗り越えて河川敷一面に咲くスイセンの花を描いた。畑ではスイセンの芽が順調に伸びており、夫妻は「無事に花が咲いてほしい」と願っている。

(3月22日)

長野県のニュース(3月22日)