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新型コロナ、入社式に影響 県内中止・延期の動き

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月に予定していた入社式を中止、延期する動きが県内企業に広がっている。会社の将来を担う人材を迎える重要な節目だが、室内に大人数が集まる行事は控えた方が無難だと判断。一方、会場を分散させる、席の間隔を空けて窓を開けたまま開催するなど、対策を講じた上で入社式を開く企業もある。

 アルピコホールディングス(松本市)は、グループ全体の入社式と社員研修を中止にした。新入社員69人に役員らを含めた出席者は100人近くになり、安全面を最優先に判断した。研修はグループ各社ごとに行う。総務人事部は「入社先以外のグループ内企業を知ってもらう機会でもあっただけに残念」と話す。

 新光電気工業(長野市)は新入社員100人余が集まる入社式を中止に。入社後の研修も大会議室に全員を集める形式を見直し、3班に分けて時間をずらして行う。イナリサーチ(伊那市)は、全従業員約170人の出席を想定していた入社式と新年度の経営計画説明会を中止にした。新入社員への歓迎の言葉や経営計画を中川賢司社長が伝える動画の作製を検討する。

 新入職員11人を迎える諏訪信用金庫(岡谷市)は入庫式の中止を決定。「時期は未定だが代わりに『配属式』の実施を検討したい」とする。

 延期の動きも目立つ。33人が入社するキッセイ薬品工業(松本市)は入社式を当面延期し、状況を見極めた上で中止を含めて判断する。30人余の新入社員を迎えるマルイチ産商(長野市)も入社式を延期し、中止も含めて検討している。綿半ホールディングス(飯田市)はグループ会社の新入社員約40人が集まる合同入社式を延期。17人を迎える松本信用金庫(松本市)も入庫式の延期を決めた。

 開催方式の工夫も見られる。セイコーエプソン(諏訪市)は約350人の新入社員を本社(同)、広丘事業所(塩尻市)、豊科事業所(安曇野市)の3拠点に分散させて実施。小川恭範新社長のあいさつなどを本社の会場から他の拠点にネット配信する予定だ。ミネベアミツミ(北佐久郡御代田町)も、新入社員183人が軽井沢工場(同)など各事業所に分かれ、テレビ会議システムを活用して貝沼由久社長の訓示を聞く。

 長野銀行(松本市)は新入行員28人以外の出席者を役員のみに絞り、出席者にマスク着用を義務付ける予定。当日も検温して体調不良者には出席の自粛を求める。式の時間を短縮し、席の間隔をできるだけ空ける。長野信用金庫(長野市)も、席をできるだけ離し、窓を開けるといった対策で入社式を開く予定だ。

(3月25日)

長野県のニュース(3月25日)