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山小屋支援のクラウドファンディング 共感広がる

 新型コロナウイルス感染症の影響で休業を余儀なくされた山小屋を応援しようと、インターネット上で資金を募るクラウドファンディング(CF)への賛同が急速に集まっている。運転資金などに役立ててもらう目的で、対象には北アルプスや八ケ岳など県内の山小屋も含まれる。登山文化の存続につながるとの理念に共感が広がっている。

 「現在までに集まった金額1469万円」。山岳雑誌を発行する山と渓谷社(東京)が18日に始めたCFの専用ページ。山小屋に平等に配分すると提案すると、初日に目標の300万円を突破し、21日午後3時半時点で5倍近くに達した。寄付者の名前が雑誌に載る特典などがあるが、川崎深雪社長は「数日でこんなに集まると思わなかった」。

 登山アプリ開発のヤマップ(福岡市)も18日から同様のCFを開始。目標の200万円に対し21日午後3時半時点で1891万円に上る。山小屋は宿泊以外にも登山道整備などの役割を担うため、春山慶彦社長は「無くなれば登山の環境が激変してしまう」。寄付者からは「安心して山を楽しめるのも山小屋のおかげ」「また山に行ける日まで応援します」と激励が届く。

 支援対象の山小屋は両CFでそれぞれ30〜40ほど。県内は全体の約3分の1を占める。北ア蝶ケ岳にある「蝶ケ岳ヒュッテ」は7月14日まで休業中。社長の中村梢(こずえ)さん(25)は「ありがたくて胸がいっぱい。期待されている以上、つぶれるわけにいかない」。CFに背中を押され、山小屋を守り抜く思いを強めた。

(5月22日)

長野県のニュース(5月22日)