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県内 人出の戻りに濃淡 緊急事態解除1週間 営業再開相次ぐ

営業再開から6日目を迎えた百貨店の井上。客足は回復傾向という=21日、松本市営業再開から6日目を迎えた百貨店の井上。客足は回復傾向という=21日、松本市
 新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が長野など39県で解除され、21日で1週間が経過した。県内では大型小売店などが相次ぎ営業を再開。長野市や松本市の駅前は人の流れが戻りつつあるとのデータもあるが、北佐久郡軽井沢町など観光地では人の戻りが鈍い。映画館も集客に苦戦。感染対策に気を配りながら冷え込んだ需要を取り戻すのは容易でない。

 「思った以上に伸びている」。14日に営業を再開した松本パルコ(松本市)の広報担当者は手応えを口にする。休業前に前年同期比で最大約7割減だった入館者は、再開後に2割減ほどで推移。テナント全店の売り上げは前年を上回った。生活雑貨店やアニメショップが好調という。16日に再開したアイシティ21(東筑摩郡山形村)の売り上げは前年とほぼ同水準の日もあり、経営する井上(松本市)の井上博文常務執行役員は「本店も含め4月より随分上向いてきた印象だ」とする。

 KDDI(au)とNTTドコモがそれぞれ、スマートフォンの位置情報を基に各地の人出を推計したデータ(各日午後3時台)によると、長野駅周辺の20日は前年比32・5%減。減少幅は宣言解除前の13日と比べて18・3ポイント縮小した。松本駅周辺も27・1%減と、同16・6ポイント縮小した。

 ながの東急百貨店(長野市)では、全館で営業を再開した18日以降の来店客数が前年同期の6割強。「半減を覚悟していたが、思ったより来店してもらえた」(営業推進部)。ただ物産展など催事を再開するめどは立たず、「状況を注視する」と慎重だ。

 軽井沢駅周辺の20日の人出は前年比81・9%減と、13日より減少幅が6・1ポイント拡大。県は首都圏からの誘客を控えるよう求めており、宿泊施設や商業施設は休業が続く。松葉タクシー(佐久市)の軽井沢東営業所(軽井沢町)の利用も低調で、担当者は「大手ホテルやゴルフ場が再開するまで回復しないのではないか」とみる。

 長野市の善光寺仲見世通りに店舗を構えるおやき製造販売のいろは堂(長野市)によると、一帯の平日の人の流れは宣言解除前と変わらず、伊藤拓宗専務は「しばらく辛抱が続く」。同通りのそば店を21日に再開したタカチホ(長野市)も「従来の売り上げは遠い」。飲み会の自粛で利用者が減り、アルピコタクシー(松本市)松本営業所の売り上げは前年同期の3割以下にとどまる。

 新作の公開が延期され、各映画館は旧作を中心に上映。再開から2週間の岡谷スカラ座(岡谷市)の松下京一支配人は「来館者が増えている感触はほとんどない」。18日に再開した長野グランドシネマズ(長野市)の担当者も「人の少なさは否めない」とする。

(5月22日)

長野県のニュース(5月22日)

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