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信濃デッサン館 名称変え再出発 残照館 来月6日開館

名称を「残照館」に変更して開館する旧信濃デッサン館=上田市前山名称を「残照館」に変更して開館する旧信濃デッサン館=上田市前山
 2019年に閉館した上田市前山の旧信濃デッサン館が「KAITAEPITAPH(エピタフ=墓碑銘)残照館」の名称で6月6日に開館する。戦没画学生慰霊美術館「無言館」を運営する一般財団法人が運営。理事長で無言館館主の窪島誠一郎さん(78)が所蔵する画家村山槐多(かいた)(1896〜1919年)のデッサンなどを展示する。

 信濃デッサン館は1979(昭和54)年開館で、窪島さんが10代の頃から収集した絵画を展示してきた。経営難などを理由に2018年に無期限休館。19年3月、所蔵する村山槐多や関根正二(1899〜1919年)ら夭折画家の主要作品390点を県に売却・寄贈し、閉館した。

 「自分で集めた絵を失うことがこれほど悲しいものか―と分かった」と窪島さん。空っぽの建物に近寄るのもつらかったという。19年5月に肺炎で入院した際、「好きな絵に囲まれて過ごしたい」と再開の思いを固めた。

 新しい館名は、人生のたそがれ時が迫った窪島さんの感傷から生まれた。「KAITAEPITAPH」は村山槐多の「墓碑銘」を意味している。所蔵品から、若くして亡くなった画家の作品を中心に80〜100点を展示する計画だ。村山槐多の作品は裸婦のデッサンなど数点ある。

 信濃デッサン館内に記念展示室があった詩人で建築家の立原道造(1914〜1939年)の展示作品を増やす。窪島さんが信濃デッサン館の建設資金に充てるために手放した画家靉光(あいみつ)(1907〜46年)の作品など数点も買い戻すという。

 窪島さんは、信濃デッサン館のコレクションについて、2021年春にリニューアルオープンする県信濃美術館(長野市)の展示でも見られるとした上で「(残照館で)私に残された残り物のコレクションにも目を凝らしてほしい」と話している。

 開館は、土、日、月の午前10時〜午後4時。入場無料。

(5月23日)

長野県のニュース(5月23日)

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