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新型コロナ疑いの遭難者救助 北ア 県警隊員、マスク着け警戒

 県警は29日、北アルプス・白馬岳で18日に新型コロナウイルスに感染した可能性を否定できない遭難者の救助事例があったと県会警察委員会で報告した。雪渓で滑落した県内在住の30代男性を背負って搬送する際に県警山岳遭難救助隊員らがかっぱやマスク、ゴム手袋を着けたという。4月にも八ケ岳連峰・阿弥陀岳で遭難者の感染が疑われ、隊員らが自宅待機した。感染を警戒しながらの救助の難しさが改めて浮き彫りになった。

 県警によると、男性は18日午前9時すぎ、標高約2500メートルの小雪渓付近で滑落。携帯電話で通報した。県警が体温など体調を聞き取ったところ、感染していないかどうか見極めが難しく、男性に防護服を着せるなどした。

 午後4時50分ごろ、登山口で消防隊員が引き継ぎ、大町市内の病院に搬送。男性は鼻骨や鎖骨を折って重傷だったが、感染はしていないことが分かり、今回は救助隊員らの自宅待機はしなかった。

 県警山岳安全対策課は、感染有無の確認のため例年より救助を始めるまでに時間を要することを「承知してほしい」と強調。隊員が感染したら救助機能が維持できなくなる懸念があるとし、体調を万全にして登るよう訴えている。

(6月30日)

長野県のニュース(6月30日)