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県内に一時大雨特別警報 阿南・長野・上松・下条で避難指示

木曽町で一時、氾濫危険水位を超えた木曽川。濁流が民家近くまで迫る=8日午前10時42分、同町福島木曽町で一時、氾濫危険水位を超えた木曽川。濁流が民家近くまで迫る=8日午前10時42分、同町福島
 九州と本州にかけて停滞する梅雨前線の影響で大雨の範囲が拡大し、気象庁は8日午前6時43分、松本、乗鞍上高地、上伊那、木曽、下伊那の各地域に大雨特別警報を発表した。同日昼前に警報に切り替えたが、これまでに降った大雨により、河川の水位上昇や土砂災害への警戒が必要だと強調。9日にかけて雷を伴い1時間に30ミリ以上の激しい雨の降る所があるとして、注意を呼び掛けた。

 県内への大雨特別警報は、台風19号が接近した昨年10月12日以来。県は、特別警報の対象となった14市町村に災害救助法の適用を決めた。国と県が市町村に代わって避難所運営などの費用を負担する。特別警報は一時、岐阜県にも発表され、同県下呂市では飛騨川が氾濫。道路の寸断で孤立する地域もあった。

 8日午前に木曽川は木曽郡南木曽町、上松町、木曽町で、犀川は安曇野市と長野市信州新町で一時、氾濫危険水位を超えた。下伊那郡阿南町は町内全域に、長野市、上松町、同郡下條村は一部地域に避難指示を出した。下條村はその後解除し、複数市町村が避難勧告などを発令した。

 県によると、松本市の北アルプス上高地へ通じる国道158号は、市内3カ所で起きた土砂の崩落や流出で寸断。上高地のホテルや旅館などに観光客や従業員ら308人が孤立状態となった。復旧のめどは立っていない。

 上水内郡飯綱町の月見川では、土のうを運んでいた近くの60代男性が川に流され、消防が救助した。上田市では依田川の中州に40代男性が取り残され、ヘリコプターで救助。いずれも命に別条はない。

 上松町では県道近くの沢があふれ、焼笹地区と才児地区の計18世帯34人が孤立。木曽町でも土砂流入により、福島と日義の計5地区18世帯が車で往来できなくなっている。

 中部電力パワーグリッド長野支社(長野市)によると、倒木などにより各地で停電が発生。8日午前11時時点で長野、上田小県、木曽、下伊那地方などで計約2390戸が停電し、アルピコ交通上高地線(松本市)も一時運休した。

 JR中央西線は塩尻―中津川間、中央東線は塩尻―辰野間、飯山線は豊野―十日町間、飯田線は伊那大島―駒ケ根間と天竜峡―長山間でそれぞれ運転を見合わせ。篠ノ井線でも土砂流入があり、松本―篠ノ井間で一時運転を見合わせた。大糸線は一部列車が運休。しなの鉄道北しなの線も豊野―妙高高原間で運転を見合わせた。木曽、上伊那地方を結ぶ国道361号権兵衛トンネルも通行止めとなった。

 県教委によると、8日は中南信を中心に公立の小学校81校、中学校40校、高校38校と私立の小中高校計13校が休校した。県は災害対策本部を設置。阿部守一知事は県民に「自身や家族の命を守るための最善の行動をお願いしたい」と呼び掛けた。

 長野地方気象台によると、3日正午の降り始めから8日正午までの降水量は王滝村御嶽山870・5ミリ、阿智村浪合473・5ミリ、上高地465ミリ、木曽福島418・5ミリなど。9日正午までの24時間予想降水量は多い所で南部100ミリ、中部と北部は80ミリ。

(7月8日)

長野県のニュース(7月8日)

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