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新型コロナ 県内1日1000人検査可能に 月内拡充目指す

 県は9日の新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、7月中に現行より100人ほど多い約600人の感染者が県内で入院・宿泊療養できる医療態勢を整え、PCR検査などの1日当たりの検査件数は3倍超の千検体以上に拡充する目標を示した。今後の感染再拡大時は県内で1日に37人の新規感染者が出る可能性がある―などの推計を踏まえた。

 県は対策本部会議で、社会経済活動を段階的に再開する県独自のロードマップ(行程表)について、予定通り10日から第3段階の「県外需要拡大期」に移行すると決定。ただ、9日に224人の新規感染者が確認された東京都など首都圏4都県で感染が拡大しており、阿部守一知事は同日の記者会見で「4都県は当面、県が積極的に観光誘客を行う対象から外す」と述べた。

 県は厚生労働省の試算方法に基づき、感染再拡大時に外出自粛要請などの対策を行った場合の状況を推計。感染の可能性がある人を十分検査できるよう、ピーク時に1日の新規感染者が37人となる推計値の20倍以上を検査できる態勢を目指す。濃厚接触者の検査も徹底すると、1日に最大約千人の検査が必要とした。

 現在の最大検査能力は、県や長野市、県内11病院、佐久市の民間検査機関1社で計309検体。各機関が検査にかかる時間を短縮させる他、新たに県内20余の病院が参入を予定し、さらに県外の民間検査機関を活用することで約700検体分を増強する。

 推計では、入院や宿泊施設での療養が必要な感染者はピーク時に485人となる。入院は328人で、うち48人は重症者と算出。県内で現在確保できる入院病床では足りず、医療機関に一層の確保を働き掛ける。阿部知事は「第2波がどうなるかは分からない状況。7月中に態勢を確保したい」と説明した。

(7月10日)

長野県のニュース(7月10日)