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上高地、孤立解消 岐阜側で片側通行可能に

復旧作業が進む国道158号釜トンネル入り口近くの土砂崩落現場=10日午後2時ごろ(県松本建設事務所提供)復旧作業が進む国道158号釜トンネル入り口近くの土砂崩落現場=10日午後2時ごろ(県松本建設事務所提供)
 北アルプス上高地は10日午後、岐阜県側の国道158号が土砂撤去で片側交互通行できるようになったことで孤立状態が解消された。県松本建設事務所は、8日に土砂崩落が起きて通行止めが続く松本市安曇の国道158号釜トンネル入り口近くの区間について、北ア南部の山小屋が営業を始める15日をめどに、日中は片側交互通行できるよう復旧作業を進める方針だ。

 釜トンネル近くでは、幅約30メートルにわたって土砂が崩落。足止めされた宿泊客35人は9日に崩落区間を歩いて下山し、宿泊施設の従業員ら約270人は上高地に残っていた。

 路上の土砂撤去は終わり、監視員を置いて15日をめどに片側交互通行にする。ただ、斜面に残る不安定な土砂も取り除く必要があり、全面復旧には長くかかる見通しだ。

 国土交通省松本砂防事務所は10日、焼岳登山道近くの上々堀沢で8日に土石流の発生を確認したと説明。松本市は被害を確認する連絡会議を急きょ開き、梓川沿いで仮設道などが流失、梓川の水位上昇で明神池近くの穂高神社が床下浸水したと報告した。

 一連の被害は上高地の観光に影を落とす。明神池近くの旅館の従業員は、仮設道流失で車の通行が難しくなり「物資の運搬が大変」と困惑。上高地観光旅館組合の小林清二組合長(66)は「影響はとても大きい。一日も早い復旧を願うばかりだ」と話した。

(7月11日)

長野県のニュース(7月11日)