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県道土砂崩れ 喬木で孤立状態 幅80メートル崩落 復旧見通せず

 下伊那郡喬木村加々須(かかす)の県道大島阿島線で12日午前5時ごろ、前日夜以降に道路の復旧作業に当たっていた建設業者の従業員から「土砂崩落で道がふさがっている」と県飯田建設事務所(飯田市)に連絡があった。のり面が崩落し、村によると、大島地区の32世帯58人と村外から農作業に訪れていた8人が孤立状態となった。地区では水道や電気は利用できるといい、同日中に徒歩で地区に入った村職員らが住民の安全を確認した。

 県によると、崩落の規模は高さ60メートル、幅80メートルほど。土砂の量は約1万立方メートルで、復旧の見通しは立っていない。県は12日、崩落現場の県道脇を流れる加々須川の対岸に仮設道を設ける工事を開始。14日中の孤立解消を目指す。

 大島地区は、村役場から約10キロ離れた中山間地域にあり、崩落が起きた県道は村中心部との間を結ぶ生活道路。12日午後3時ごろ、崩落現場近くに入ると、急な斜面がえぐられるように崩れ、大小の岩とともに根こそぎなぎ倒された木々が加々須川まで流れ下っていた。

 大島区の筒井正司区長(77)によると、11日は午後10時ごろから県道で倒木や冠水などが見られたため、区の役員12人が投光器を使って復旧に当たっていた。地区に向かっていた建設作業員と合流後の12日午前1時半ごろ、複数箇所で土砂崩落を確認し、地区に引き返したという。筒井区長は「本当に自分たちも危なかった。今のところ体調を崩す住民はなく、県や村の支援を待ちたい」と対応に追われている様子だった。

(7月13日)

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