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大鹿のリニア工事一部休止 県道で地滑り 作業員ら避難

 JR東海が下伊那郡大鹿村で工事中のリニア中央新幹線南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)を巡り、一連の大雨の影響で工事を一部休止したことが14日、分かった。工事資材の運搬車両が通る同村釜沢地区付近の県道で、県が地滑りの発生を確認。村は13日正午に地区の9世帯15人に避難勧告を発令した。同社広報部によると、同日までに孤立の恐れがある建設作業員らは全員避難した。

 長野工区の作業用トンネル坑口(非常口)は村内に3カ所ある。同社によると、このうち除山(のぞきやま)非常口、釜沢非常口の2カ所で作業用トンネルの掘削を休止。残る小渋川非常口では通行止めの影響はなく、工事を続けている。

 地滑りは県道赤石岳公園線と、その上段に位置する林道釜沢線で発生。村が11日、路面に亀裂が発生していると住民から連絡を受けた。県は13日、一帯に計測器を設置し、地滑り発生を確認。県飯田建設事務所(飯田市)によると、地滑りの終息を確認した上で復旧工事に入る予定で、復旧には「当面かかる」見通し。村によると、最大1メートルほどの段差が生じている。

 JRは、県道の通行止めが解除次第、工事を再開する方針。工事休止に伴う工期への影響については「現時点で影響があるとは考えていない」(同社広報部)としている。

 一連の大雨では、県がリニア残土搬出のために早期復旧を目指していた県道松川インター大鹿線の迂回(うかい)路も路肩が決壊し、復旧のめどが立っていない。迂回路を利用して搬出を進めていた飯田市は、8日から本線を使って工事車両の運行を再開。1日往復60台ほどに限って残土を搬出している。

(7月15日)

長野県のニュース(7月15日)