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地附山地滑り35年「語り継ぐ」 地元住民団体、慰霊碑に献花

慰霊碑に手を合わせる「地附山トレッキングコース愛護会」会員ら=26日午前9時22分、長野市慰霊碑に手を合わせる「地附山トレッキングコース愛護会」会員ら=26日午前9時22分、長野市
 1985(昭和60)年に長野市上松の老人ホーム「松寿荘」の入所者26人が犠牲になった地附山地滑り災害から35年となった26日、地元住民でつくる「地附山トレッキングコース愛護会」が施設跡地の慰霊碑前で犠牲者の冥福を祈った。地滑り災害を知らない住民が増える一方、毎年のように全国各地で土砂災害が発生しており、会員たちは「ここで何が起きたのか、次の世代に語り継いでいかないといけない」と誓った。

 同会は現場近くにトレッキングコースを開設し、コースの管理や利用者の案内をしている。毎年、この日を災害の「メモリアルデー」として追悼しており、今年は会員ら13人が新型コロナウイルス感染防止にマスクを着けて参加。午前9時すぎに慰霊碑に花や線香を供え、手を合わせた。

 会長の小林勇さん(73)は「35年前、平年の2倍に当たる大雨が降り、大勢の命を奪った」と強調。入所していた親戚1人を亡くした会員の山口銑二(せんじ)さん(74)は「身近な場所でも起きたことを伝え続けていくことが大事だ」と話した。

 災害は午後5時ごろ、地附山の南東斜面で発生。押しつぶされた松寿荘の入所者26人が死亡、湯谷団地などの55棟が全半壊した。松寿荘は災害後、長野市上野に移転した。

(7月27日)

長野県のニュース(7月27日)