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長雨 県内も野菜高騰 最盛期のレタス直撃

長梅雨で野菜が高騰し、レタスの販売価格は翌日には100円値上がりした=27日、駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店長梅雨で野菜が高騰し、レタスの販売価格は翌日には100円値上がりした=27日、駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店
 長梅雨による野菜の生育不良で出荷量が少なく、県内で卸値やスーパーの販売価格が高騰している。ニンジンやジャガイモは関東や東北の産地が軒並み不作で、市場へ出荷する地域が順次北上する「産地リレー」ができない状況だ。出荷最盛期の県産レタスにも長雨が直撃。スーパーは値頃感を出すために、ばら売りをするなど工夫している。

 長野県連合青果(上田市)によると、7月の野菜全体の卸値は前年同月比2~3割上昇。関東や東北で不作のニンジンやジャガイモの高騰が顕著で、2倍ほどに上がっている。レタスの卸値は7月中旬以降に大きく値上がりしており、28日時点では前年同日比で5割上昇。清水幸司野菜部長は「6月は天候に恵まれ、7月初めまでは豊作だったが、中旬以降に(取り扱いが減って)高騰した」と言う。

 長印長野本社(長野市)でも7月の野菜全体の卸値は、前年同月より約3割高い1キロ当たり230円。レタスは今月4日には1キロ当たり100円だったが、28日までに300円に跳ね上がった。土屋智野菜統括は「7~9月のレタスは信州産が圧倒的シェアで、価格を左右する。今週末に梅雨明けすれば、お盆前に価格は戻るかもしれないが、まだ分からない」と話した。

 日本列島では、6月下旬から北海道を除く広範囲で異例の長梅雨が続き、気象庁によると県内を含む多くの観測地点で日照時間が平年の半分に満たない。南佐久郡川上村でレタスやハクサイを栽培する伊藤万司さん(58)は「とにかく日差しが待ち遠しい」と訴える。雨と日照不足の影響でレタスの生育不良や病気が目立ち、出荷量は例年より2~3割少ない。病気を防ごうにも、消毒液が雨で流され、作業もままならないという。

 仕入れ価格の高騰で、スーパーでの販売価格も上昇している。ニシザワ(伊那市)では7月の野菜全体の仕入れ価格は前年を3割余上回る。特にジャガイモやタマネギ、ニンジンの販売価格は28日時点で前年より5割上昇、ナガネギは8割上昇。レタスは中旬以降に急上昇し、同日には前年同月の2倍超の1個299円になった。担当者は「値頃感を出し、品薄にも対応するため、ばら売りや小分け販売を強化している」と話す。

 東信地方で3店を展開するナナーズ(川上村)は、国産のニンジンの入荷が少なく、10日ほど前に品切れして中国産に切り替えた。レタスは川上村内のレタス農家と年間契約しているため、通年で1玉99円で販売。売り上げは家庭の利用が多い安原店(佐久市)で好調だが、観光客需要が多い川上店(川上村)では大幅に減少した。菊池芳徳社長は「出荷できるレタスがもうわずかという農家もおり、今後も値上がりするだろう。年間契約を強みに定額での販売を続ける」としている。

(7月29日)

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