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迎え盆「災害二度と」思い新た 長野・長沼 決壊現場近くの寺

観世音菩薩像に手を合わせる米沢さん観世音菩薩像に手を合わせる米沢さん
 昨年10月の台風19号災害後初めてのお盆を迎えた長野市長沼地区で13日、千曲川堤防の決壊現場近くにある〓(玄の右に少)笑(みょうしょう)寺に多くの地元住民らが墓参りに訪れた。災害に再び見舞われないよう先祖の霊に祈った。

 同寺は建物が被災した上、墓石も多く倒れた。全国の石材業者や若手僧侶らボランティアが協力したが、墓石の修復作業は終わっておらず、倒れたままになっている墓石もある。13日は朝から迎え盆の墓参者が墓石に水を掛け、花や線香を手向けた。

 近くの自宅が全壊し、地区外に仮住まいしている農業米沢俊夫さん(73)は、家族4人で叔父が眠る一画に立つ観世音菩薩(ぼさつ)像に手を合わせた。「自宅の仏壇はしっちゃかめっちゃかだが、お墓参りに来ないわけにはいかない」とし、これ以上災害が起きないよう願った。

 「多くの人の手を借りてお盆を迎えられたことはありがたい」と住職の妻、笹井妙音(たえね)さん。墓参用の手おけが流失したため、それに代わる容器の持参を呼び掛けたといい、「生活再建が優先でなかなかお墓(の修復)まで手が回らない人もいるが、(墓に参れば)心が安らいだり励まされたりすると思う」と話していた。

(8月14日)

長野県のニュース(8月14日)