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諏訪湖の厄介者「ヒシ」で酒造り 諏訪市セーリング協会と喜久水酒蔵

諏訪湖のヒシから取れた実=24日諏訪湖のヒシから取れた実=24日
 諏訪湖で毎年夏に繁茂し、厄介者として扱われるヒシを役立てようと、その実を使った酒造りに諏訪市セーリング協会が挑んでいる。船舶の運航を阻害するとして例年刈り取られ、一部は堆肥にもされているが、地域のためにさらに活用しようと思い付いた。「地域のブランド品にしたい」と意気込んでいる。

 県水産試験場諏訪支場(諏訪郡下諏訪町)によると、ヒシは4〜5月に水面に葉を出し夏に実を付ける。魚類や水生昆虫の産卵場所、野鳥の餌場になる一方、船のスクリューに絡み、湖の対流を妨げて水を貧酸素状態にしている。

 ヒシの実にはデンプンが多く、佐賀県ではヒシを使った焼酎がある。協会は1トンを刈り取り、実の中身を取り出し始めている。種皮が硬く、いかに効率的に中身を取り出すかが課題で「いずれ諏訪の製造業の力も借りたい」としている。

 喜久水酒造(飯田市)と協力し、本年度は試験的に焼酎とリキュールを造る。製造方法を確立し、年度内に諏訪地方の飲食店らを招いた試飲会も開く予定だ。同社は「ヒシの酒はユニーク。地域活性化につながる価値ある物にしたい」としている。

(9月25日)

長野県のニュース(9月25日)