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信州マツタケ品薄 残暑と少雨 天候次第で回復も

道の駅で販売されたマツタケはわずか4パック=26日午前9時すぎ、青木村道の駅で販売されたマツタケはわずか4パック=26日午前9時すぎ、青木村
 長引いた残暑や少雨で、秋の味覚マツタケが入手困難になっている。26日、小県郡青木村の「道の駅あおき」に入荷したのは上田市産がわずか4パックで、奪い合いなどの混乱を避けるため整理券を配った。中南信地方でも厳しい状況というが、関係者は天候によっては今後、出てくる可能性もあると期待している。

 道の駅あおきの直売所。一番乗りした長野市の会社員男性(50)はホームページで入荷が少ないと知り、開店2時間前の午前7時前に店先に並んだ。マツタケ1本(1万1千円)を買い、「毎年食べている秋の味覚。買うことができてうれしい」。まつたけご飯などにして味わうという。

 すぐに売り切れ、立てられた「松茸(たけ)完売」の札に、「今年は少ないんだね」とつぶやく女性も。例年なら100パックほどが店頭に並ぶといい、若林崇弘店長(61)は「量があれば多くの皆さんに楽しんでもらえるのに」と切なそうに話した。

 松本市の直売所「アルプス市場」でも、例年は9月中旬以降、毎日のようにマツタケが持ち込まれるが、今秋はまだ2日間だけ。犬飼浩一社長(54)は、直近の降雨で「これからよくなるような気もするが、どうなるか」。一方、直販を手掛ける上伊那郡辰野町の小沢一真さん(31)はこの日、町内の山で7、8本を採集した。数日前までからからに乾いていた土はこのところの雨で適度に湿ってきたといい、「兆しはある。10月の第1週には発送できるのではないか」と話した。

 気象庁の10月25日までの1カ月予報によると、関東甲信地方は平年に比べて気温は高く、降水量は平年並みか少ない見込み。県林業総合センター(塩尻市)特産部の古川仁部長(53)は「ある程度雨が降り気温が順調に下がれば、不作にはならないかもしれない」と希望をつないでいる。

(9月27日)

長野県のニュース(9月27日)