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中山晋平が作曲「北信濃音頭」 レコード見つかった

自宅から見つかった「北信濃音頭」のレコードを手にする美谷島さん。中山晋平記念館に寄贈するつもりだ自宅から見つかった「北信濃音頭」のレコードを手にする美谷島さん。中山晋平記念館に寄贈するつもりだ
 中野市出身の作曲家中山晋平(1887〜1952年)が手掛けた「北信濃音頭」のレコードを、長野市南石堂町の美谷島和子さん(76)が自宅で見つけた。曲は、1934(昭和9)年3月に東京都内で信濃毎日新聞が開いた観光誘客イベントで発表。中山は「東京音頭」などの「新民謡」を分かっているだけで288曲手掛け、北信濃音頭もその一つだが、レコードは中山晋平記念館(中野市)も所蔵していない貴重な1枚だ。

 美谷島さんは、かつて知人からもらって保管していた約200枚のレコードを整理中に、北信濃音頭を発見した。歌詞カードに「信濃毎日新聞社編」と書かれていたため、本紙に情報を寄せた。

 歌詞カードによると、作詞は「君恋し」などの流行歌を手掛けた時雨音羽。当時の人気歌手の小唄勝太郎と三島一声が歌った。当時の本紙記事は、北信の観光施設を紹介するため東京・日比谷公会堂で開いたイベント「北信濃の夕」で、地元をアピールする新作として発表されたことを紹介している。

 歌詞は「ひろい信濃を千曲はひとりたまにゃ巻きたい渦もあろ」「二度が三度と善光寺さんは来ずに居られぬ糸をひく」などと地域の見どころを紹介。レコードを聞いた中山晋平記念館の青木和美副館長は「故郷の景色を思い起こさせ、聞いた人の心に刻まれる曲だ」と評価する。

 美谷島さんは、北信濃音頭という曲があるとは知らなかったといい「貴重なレコードがよく残っていた」。多くの人に知ってもらうため、レコードは記念館に寄贈するつもりだ。

(10月16日)

長野県のニュース(10月16日)