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長野の60代男性 体内残存のウイルス「再燃」か

 17日に新型コロナウイルス感染が発表された長野市の20代女性を巡り、市は同日、先に発症していた同居の60代男性が、軽症から回復していったん退院した後、人工呼吸器が必要な重症で再入院していると明らかにした。体内に残存したウイルスが再び増えた「再燃」の可能性がある。女性は退院して自宅に戻った男性から感染した可能性もあるが、市保健所の小林良清所長は、退院判断は国基準に基づいており問題はないとの認識を示した。

 市によると、男性は9月15日、他疾患の治療で長野赤十字病院(長野市)に入院。25日に同室患者の感染が分かり、29日の検査で陽性になった。24日から続く症状は発熱程度で、国基準に基づき「発症から10日たち、かつ症状が良くなって72時間たった」ため、今月6日に自宅に戻った。国基準では原則、退院時にPCR検査は不要で男性も受けなかったが、13日になってふらつきや息苦しさを覚え再入院。同日、陽性が分かった。

 新型コロナウイルスは一般的に症状がなくなれば感染力もなくなるとされるが、信州大病院(松本市)感染制御室副室長の金井信一郎助教は、例外的に再燃は起こりうると指摘する。県内では他にも4月、伊那保健所管内の実家に帰省中、感染が分かった20代会社員女性が退院後に発熱し、陽性判明した例がある。

 「同居家族の感染を防ぐのは難しい。退院後は家族も含め1、2週間は健康管理し、感染を広げないようにすることが肝心」と金井助教。60代男性が快方後に重症化したことについては「新型コロナの重症例は発症して7〜10日のうちに急激に悪化する場合が多い。その間隔が通常より長かったということではないか」としている。

(10月18日)

長野県のニュース(10月18日)