豪快「木落とし」最高潮 氏子や観客ら大きな歓声

(2010年4月 3日) 

上社山出しの見せ場の一つ、木落とし。先頭と末尾が大きく宙に浮き、豪快に落ちる「本宮一」の御柱=3日午前9時56分、茅野市木落とし公園

 諏訪大社御柱祭の上社山出しは2日目の3日午前、見せ場の一つ「木落とし」が茅野市宮川の「木落(おと)し公園」で始まった。最も太い「本宮一」を皮切りに御柱が勇壮に急坂を滑り落ちるたび、かたずをのんで見守る氏子や観光客から大きなどよめきと歓声がわき起こった。
 市が昨年12月までに再整備した坂は、平均斜度は26度と従来と同じだが、長さが17メートルからほぼ倍の32メートルに伸びた。公園の周りには、民間や公的組織が設けた有料の観覧席がぐるりと囲み、スタジアムのような雰囲気に包まれた。
 諏訪市湖南・中洲地区が引く「本宮一」の御柱が、以前より高くなった坂の上からゆっくりとせり出すと、観衆の興奮は最高潮に。柱の前後にV字形につけた「メドデコ」に乗った若者たちが盛んにおんべを打ち振るう中、午前10時前、斜面を舞うように一気に下り落ちた。旗を振り、指揮を執った湖南地区大総代の伊藤武さん(65)は「感動した。坂は上から見ると高さが前回までと、まるで違う」と興奮を抑えきれない様子で話した。
 木落としはこの後、「前宮一」「本宮二」と続いた。