TOP2015年01月王滝村の御嶽神社里宮 鎮魂の明かり
雪が積もった石段脇で、参拝者の足元を照らす竹の灯籠=12月31日午後9時27分、王滝村の御嶽神社里宮

 9月27日の噴火で57人が死亡、6人が行方不明となった御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の山麓、長野県木曽郡王滝村の村民は神社に鎮魂の明かりをともし、犠牲者の霊を慰めた。

 王滝村の御嶽神社里宮では31日夜、除夜祭に合わせて参道に竹製の灯籠が置かれた。午後8時半ごろから順にともされたろうそくの明かりは、周囲の木立と石段もほんのり照らし、参拝者は明かりの列の間を登っていった。

 村内の事業者らでつくる王滝観光総合事務所が準備した。高さ30センチほどの灯籠は計760個。社務所前から本殿拝殿までの石段371段に置いた。木曽郡上松町の山林から、事務所の会員や村民が運び出した竹を加工。31日は約40人で石段の雪や氷を取り除き、夜を待った。

 御嶽山は入山規制(火口から4キロ圏内)が続き、村内唯一のスキー場が今季は開業できていない。「いつもの年の瀬に比べて寂しい」という人もいる。

 同事務所理事長でガソリンスタンド経営の大家考助さん(63)は「亡くなった人や行方不明の人、そのご家族に多くの住民が思いを寄せている。大災害を忘れず、これからも御嶽山の麓で暮らしていくんだと思いを新たにしたい」と話していた。

2015年1月 1日掲載