TOP2015年01月御嶽山入山規制縮小へ 王滝のスキー場は範囲外に
立ち入り規制が続くスキー場「おんたけ2240」=昨年12月31日、王滝村

 昨年9月に噴火した御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の入山規制範囲が縮小される見通しとなったことが15日、分かった。火山活動は低下傾向で、このまま活発化しなければ、現在、火口から半径4キロ圏内になっている規制範囲を3キロ圏以内とする方向。現時点で今季の営業を見合わせている木曽郡王滝村のスキー場「おんたけ2240」は全体が範囲外となり、営業開始につながる。

 5段階の噴火警戒レベルを3(入山規制)に保ったまま、大きな噴石や火砕流に警戒が必要な範囲を現行の4キロ圏内から3キロ圏以内に設定し直す案が軸になっている。19日に開く火山噴火予知連絡会の会合での評価内容を踏まえ、気象庁が最終判断する。

 入山規制をする主体は地元市町村で、気象庁が警戒範囲を見直した場合に、それに準じた規制とする。

 御嶽山について気象庁は、昨年9月27日の噴火直後に警戒レベルを1(平常)から3に引き上げ、4キロ圏内で警戒が必要とした。これを受けて地元の同郡木曽町、王滝村、岐阜県下呂市、高山市の4市町村長は、それぞれ4キロ圏内への入山を規制した。

 昨年の噴火では、山頂の剣ケ峰の南西で火砕流が発生。当初は3キロ以上流れ下ったとされ、「4キロ圏内」の根拠の一つとなった。予知連は昨年10月下旬、延長を約2・5キロに修正。火山性地震は噴火前の9月11日に85回、噴火当日に483回に上ったが、12月中は1日当たり0〜8回、1月は0〜11回(14日まで)となっている。

 取材に対し気象庁は、予知連の会合の結果が出るまでは「何とも言えない」とした上で、「火山活動に合わせ、範囲を徐々に縮小していくことは考えられる」としている。

 専門家からは、規制範囲縮小には火山活動の変化に対応できる地元の態勢づくりが必要との指摘も出ている。おんたけ2240を含む山麓の3スキー場は、客の避難誘導態勢などを整えるなど安全対策を強化した。

2015年1月16日掲載