TOP2018年09月御嶽山頂の規制解除決定 木曽町、26日~10月8日
木曽町側から山頂まで登れるようになる御嶽山=19日、同町三岳
記者会見で登山道の規制解除を発表する木曽町の原町長(右)ら=21日午前10時2分、町役場

 木曽郡木曽町は21日、2014年9月の噴火災害以降、入山規制を続けている御嶽山山頂部で、噴火4年を前にした26日に同町側から山頂の剣ケ峰までの黒沢口登山道の規制を解除すると正式発表した。遺族や行方不明者の家族らには午前10時半に解除し、一般登山者の解除は正午とする。山頂までの解除は噴火災害後初めてとなる。

 規制解除区間は約600メートル。今季の解除期間は10月8日昼まで。山頂直下の御嶽頂上山荘跡地に約90人収容のシェルター(退避壕(ごう))が完成し、二ノ池山荘へのスピーカー設置などが終わり、安全対策がほぼ整ったとしている。登山道沿いの各山小屋を登山指導所とし、パトロール隊員や山小屋関係者が安全登山を呼び掛ける。山頂の長時間滞留や夜間登山は控え、ヘルメットを着用するように促す。

 気象庁が臨時の火山解説情報を出した場合、噴火警戒レベルが1(活火山であることに留意)のままでも、研究者を交えて規制を検討する。

 被災者家族でつくる「山びこの会」は26日に慰霊登山を行う。会に加わっていない遺族らも登山を計画している。

 原久仁男町長は町役場で開いた記者会見で「何とかここまで来られた。遺族や信者からの要望もあり、今季はわずかな期間だが来年につながると思う」と述べた。

 御嶽山は噴火警戒レベル1の状態で14年9月27日に噴火し、死者58人、行方不明者5人の戦後最大の火山災害となった。レベルは噴火直後に3(入山規制)に引き上げられ、火口からおおむね4キロ圏内を入山規制。その後、火山活動の沈静化に伴い、レベルが引き下げられ段階的に規制範囲は縮小した。昨年8月にレベル1となったが、防災態勢などの面からおおむね1キロ圏内で規制が続いている。

2018年9月21日掲載