TOP2018年09月御嶽山頂への登山26日再開 被災関係者らアンケート

 信濃毎日新聞は25日、2014年9月の御嶽山噴火災害から4年を前に、犠牲者の遺族、行方不明者の家族、噴火時に山にいた登山者らを対象にしたアンケートをまとめた。木曽郡木曽町は26日に山頂への登山道の入山規制を解除する。規制解除について、全体の69%が「適当」と回答。一方、登山再開に向けた監視・防災対策が十分だと思うかは、「思わない」(「あまり思わない」「思わない」の計)が66%に上った。山頂に登れることを歓迎しつつ、防災には不安を感じる複雑な思いが浮かんだ。

 本紙が遺族や登山者らを対象にアンケートを実施するのは、噴火半年、1、2、3年に続き5回目。9月上旬から調査用紙を郵送し、県内外の70人が回答した。遺族・行方不明者の家族(遺族ら)は45人、登山者や山小屋スタッフ(登山者ら)は38人、登山中に家族が犠牲になったなど両方の立場が13人。

 木曽町が規制を解除し、山頂への登山が再開されることへの受け止めは、「まだ早い」が22%。「遅すぎる」は9%。遺族らと登山者らで区分すると、遺族らの64%、登山者らの78%が「適当」とし、「まだ早い」は遺族らが24%と高く、登山者らは14%だった。

 監視・防災対策は十分だと思うかは、「思う」(「思う」「やや思う」の計)は34%だった。「思わない」(「あまり思わない」「思わない」の計)は、遺族らが73%、登山者らは57%だった。

 今後の火山防災で強化してほしいこと(三つまで)を聞いたところ、「異変を知らせる情報伝達態勢」(84%)が最多。「観測・監視態勢」(72%)、「気象庁、研究機関、地元の連携」(43%)が続いた。

 規制解除について自由記述では、「まだ早いが、(自身の)年齢を考えた時、娘の亡くなった場所に行きたい」(女性遺族)との声があった。県外の男性遺族は、防災対策が十分かどうか「情報が少なく判断できない」とした。

 登山者らからは「登山者への啓発、登山届、ヘルメットなどの確認を登山口でしっかり行ってほしい」(さいたま市の男性)との要望や、「異変を速やかに伝える方法や、避難をどうするかがしっかり整っているのか」(東京都多摩市の男性)との疑問が上がった。(数字は小数点第1位を四捨五入。計100%にならないことがある)

※アンケートの詳細は信濃毎日新聞本紙で。

2018年9月26日掲載