TOP2018年10月御嶽山頂、思い胸に 規制解除最終日、多くの登山客
入山規制をする場所まで下りてきた登山者ら=8日午後0時22分、木曽町

 木曽郡木曽町は、9月下旬に入山規制を解除した御嶽山山頂の剣ケ峰に通じる黒沢口登山道について、8日で解除期間を終え、再び規制を始めた。山頂までの登山道の規制解除は2014年9月の噴火以降で初めて。この日は、解除期間の最終日とあって早朝から大勢の登山客らが訪れ、御岳ロープウェイは噴火以降で最多の約1900人が利用。乗り場に長い列ができた。

 冬季の入山規制は、山頂近くで山小屋が閉まったり、パトロール隊員が不在となったりして、登山者の安全確保が難しくなるため。

 この日、二ノ池方面と石室山荘方面からの登山道が合流する規制地点では、午前11時までに通過した登山者だけが山頂に向かうことを許され、全員が下りてきて同地点を通過した午後0時半すぎ、町職員とパトロール隊員が規制のロープを張った。ただ、午前11時で入山を規制することは事前に周知されておらず、町職員に苦情を言う人もいた。

 愛知県春日井市から子ども2人と友人の計4人で訪れた会社員の右高圭郎(みぎたかよしろう)さん(42)は御嶽山麓のスキー場を利用したことがあるといい、「知り合いが亡くなったわけではないが、スキーで親しみのある山だけに、山頂部で手を合わせた時はジーンときた」。屋根に穴の開いた山小屋などを目の当たりにして、「大変な噴火だったとあらためて感じた」とも話した。

 愛知県清須市から仲間4人で訪れた会社員の早川直美さん(44)は、山頂部に入れる時間に間に合わず、「本当に残念。来年こそ山頂に立ちたい」と話した。町三岳支所の職員は「こんなにたくさんの人が来てくれて驚いている。規制時間の周知方法などは今後の検討課題」と話した。

 山頂部までの入山規制が解除された9月26日から10月8日までの御岳ロープウェイの利用者は約6100人と、昨年同期と比べて2割ほど多かった。この日は4カ所ある駐車場が満車となり、運営するアスモグループの今孝志社長(64)は「山頂に登れるようになると、これだけの人が来てくれることを実感した。来年以降に期待が持てる1日だった」と話した。

2018年10月 9日掲載