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「すんき」県内外にアピール  木曽地方の試み
(2009年2月23日掲載) 
 

すんきを使ったフランス料理の披露会。招待客は舌をかみそうな料理名を確認しながら味わった=11日、木曽町福島の料理店





「すんきまつり」の取り組みとして木曽郡内のスキー場ではすんき汁を振る舞った。やぶはら高原スキー場(木祖村)では用意した150食が10分ほどでなくなった=8日





木曽町商工会の料理講習会で紹介したすんきの春巻き、すんきチャーハンなど
 

木曽町商工会の依頼を受けて、すんきのコース料理を作る大貫渉三さん=11日、木曽町福島の料理店




郡内の学校では冬季、給食にすんきや赤カブの漬物を使った料理が出る=17日、王滝村の王滝小中学校




「木曽すんき研究会」が開いた講習会で赤カブを載せた「すんきずし」を作る受講者。新しいメニューを学ぼうと約30人が参加した=1月27日、木曽町新開の「ふるさと体験館きそふくしま」

 オリジナル料理の開発や講習会、初の「まつり」も−。木曽地方で今冬、赤カブの葉を乳酸菌発酵させた郷土食「すんき」を県内外にアピールする試みが盛んに行われた。

 木曽町商工会(木曽郡木曽町・王滝村)が、木曽町福島の料理店で11日に開いたすんきを使ったフランス料理の披露会。都内の料理店のオーナーシェフ大貫渉三さん(65)が商工会の依頼で考案し、腕を振るったフルコースを観光関係者約100人が堪能した。参加者は「すんきがこんなに変身するとは思わなかった」などと感心していた。

 披露会は、商工会の「地域資源∞(無限大)全国展開プロジェクト」の一つ。地域の貴重な財産のすんきを活用しよう−との取り組みで、6−11日には初の「すんきまつり」も開いた。参加した飲食店や宿泊施設56カ所で、すんきのオリジナル料理を提供。8日には木曽郡内のスキー場と道の駅で「すんき汁」を無料サービスした。友人3人とやぶはら高原スキー場(木祖村)を訪れた神奈川県相模原市の会社員、藤島香苗さん(27)は「おいしくて体が温まる。また来て食べたい」。

 商工会の長瀬新五事務局長は「問い合わせの電話が多く、すんきを多くの人に知ってもらったようです。健康に良い食品として注目され、地域の活性化につながった」と取り組みに手応えを感じていた。

 地域の有志でつくる「木曽すんき研究会」は、オリジナル料理の講習会を開催。無塩で酸っぱく、人によって好き嫌いがあるすんきを誰もが食べやすいように−との狙いだ。

 木曽町新開の「ふるさと体験館きそふくしま」で1月27日に開いた講習会には約30人が参加。すんきを天日で干し、すりつぶした粉末を酢飯に混ぜて握り、赤カブを載せた「すんきずし」と、汁にすんきを細かく刻んで入れた釜揚げうどんを習った。研究会の北川聡会長は「すんきの活用法をみんなで考え、いいすんきを目指したい」と話していた。

[写真・文 吉沢正志]
 
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