写真グラフ
 

じわり浸透 公共自転車  県内 環境にも財布にも優しく
(2009年11月23日掲載) 
 

貸し出し業務のため、電動アシスト自転車の使い方などの講習を受ける職員(右)=19日、飯田市役所




システム開始記念イベント会場で、登録する市民ら=8日、飯田市本町




自転車市民共同利用システム開始を記念したイベントで、貸し出し自転車や愛車で散策を楽しむ参加者=8日、飯田市美術博物館




「天気の良い日は出払ってしまうこともある」というレンタサイクル=14日、上田市の別所温泉駅
 

松本市街地の11カ所で借りられる「すいすいタウン」。中町の蔵の街並みをゆっくりと巡る観光客=20日、松本市中央




松本市の大名町商興会が運営する「力車」を整備する自転車卸業者。新車への更新もしているが、定期的な整備は欠かせない=14日、松本市渚




長野高専の学生会は、卒業生が残していった自転車を整備、塗装して「みどりの自転車」に寄付している=12日

 移動は環境に優しい自転車で―と、無料で利用できる公共自転車が県内の市街地や観光地でも増えている。

 国の環境モデル都市に選ばれている飯田市は、登録者に貸し出す「自転車市民共同利用システム」を10月26日から始めた。

 市役所や公民館に、電動アシスト自転車、マウンテンバイク、クロスバイク計130台を配置。市地球温暖化対策課によると、登録者は250人を超え、利用条件などの問い合わせも相次ぐ。

 自転車の走行距離は記録し、二酸化炭素(CO2)の削減量に換算している。「マイカーから乗り換え、10キロ走ればCO2約2・3キロの削減になります」と同課。利用が増えれば、台数や設置場所を増やす方針だ。

 松本市では、松本観光コンベンション協会が管理する「すいすいタウン」と大名町商興会が運営する「力車(りきしゃ)」。放置自転車を活用したすいすいタウンは、市営駐車場、あがたの森文化会館、市美術館など11カ所に計82台あり、日帰りで貸し出す。

 力車は大名町を中心に、ホテルや商店32カ所に計120台。数日間の貸し出しもしている。04年にスタート。県の補助金で5月から順次新車に更新している。長谷川均・大名町商興会副会長(59)は「すいすいタウンと連携して自転車や名称を統一することも考えたい」。

 長野市には市民団体「NASL地球環境フォーラム」が03年に始めた「みどりの自転車」がある。市民から不要になった自転車を譲り受け、整備して青緑色に塗装。市役所、もんぜんぷら座など8カ所に計約60台置いてある。

 パンク修理などは、フォーラムのメンバー20人がしている。市民から「自転車が足りない」「早く修理して」という声もあるが、追いつかない。代表の倉嶋康さん(76)=電話090・3549・0679=は、自転車の寄付や活動への参加を呼び掛ける。

 上田市の上田電鉄別所線には下之郷駅に6台、別所温泉駅に5台のレンタサイクルがある。沿線自治会などでつくる同線電車存続期成同盟会が別所線の利用促進を狙いに03年から始めた。同盟会事務局によると、08年度は延べ202台の利用があった。
 
写真グラフ 信毎フロント

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