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広がる小中一貫教育   両小野学園・信濃小中学校
(2011年11月21日掲載)
 

<中学生気分?> 1カ月間の「中学登校」をしている両小野小6年生。一貫教育について語り合う「懇話会」に訪れた教育関係者が見守る中で公開授業をした=10日



給食ホールで中学生と一緒に昼食。小学校では教室で食べるため、雰囲気の違いを実感した





<学びやに別れ> 信濃町野尻湖小の閉校式。学校や湖で学習した思い出を発表し、卒業生らと一緒に校歌の合唱もした=12日




外観がほぼ完成した信濃小中学校。年内には隣接の信濃中から備品の引っ越しが始まる=17日
 

両小野中に登校する6年生たちを見守る学校支援ボランティア=16日朝、塩尻市北小野



「たのめ科」の授業。ことしの御柱祭について、小野神社一之柱の祭事係長を務めた井出高正さんが小学校6年生に語った=16日





町産材のカラマツやヒノキを使った新校舎を視察する信濃町議ら。県外からも見学者が訪れている=17日

 義務教育9年間を通じた「小中一貫教育」が県内で増えてきた。私立や組合立に加え、来春には一体型の施設の公立小中学校が開校する。

 塩尻市北小野と上伊那郡辰野町小野にまたがる両小野地区では本年度、「両小野学園」の名称でスタート。「施設分離型」で、約1キロ離れた組合立の両小野小(辰野町小野)と両小野中(塩尻市北小野)にそれぞれ通っている。

 7日には小学6年生33人が約1カ月間の「中学登校」に入った。新生活への不安解消などが目的で、国語や算数、英語、理科を中学の教員が受け持つ。「先生が厳しいかもと思ったけれど、そんなことはなかった」「分かりやすく教えてくれる」と6年生たち。

 地域住民を講師に招いて学ぶ「たのめ科」も一貫教育の重要な柱だ。「たのめの里」と古くから呼ばれる地区の歴史や文化、生活、自然などについて、各学年で取り組んでいる。小学2年生と大豆を育てた学校支援ボランティアの中村光弘さん(77)は「いくらかでも役に立てればと始めた」。

 上水内郡信濃町に来春開校の「信濃小中学校」は、5小学校と1中学校が統合。廊下や天井などに町産材のカラマツ、アカマツ、ヒノキを使った3階建て校舎は12月中旬までに完成予定だ。階段の高さなどは年齢ごとの平均身長を参考に設計。中学生は一足早く3学期から新校舎で学ぶ。来春、9学年641人(5月1日現在の統計)がそろう。

 野尻湖小の卒業生で、中2の鎌田和音君(14)は「(年齢が)下の子たちと同じ場所で学べるうれしさが大きい」。弟の紘夢君(8)も「大勢のみんなと遊べるのが楽しみ」と言う。課題や準備することは少なくないが、町教育委員会は「同じ校舎内で触れ合うことで多くの知人ができる。将来は町に貢献できる人材育成を」と期待している。

[写真・文 吉沢正志、太田一彰]
 
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