がんばれ!信州サッカー

松本山雅がホームゲームで勝った翌日に割引を実施しているクリーニングの巴屋双葉町店=松本市
チームカラーにちなんだビアカクテル「パルセイロビール」。居酒屋などで提供している=長野市

 サッカーJ2の松本山雅FCとJ3のAC長野パルセイロを応援する県内企業の関連ビジネスが活況だ。試合結果に応じた店舗の割引サービスや金融機関の応援積金が注目を集めている。県内を拠点とする両チームはシーズン半ばを過ぎて2位(30日時点)と好調。各企業はチームの勢いを販売実績に結び付け、顧客の取り込みにつなげている。
 中南信地方を中心に県内でクリーニング店25店舗を運営する巴屋(松本市)は、松本山雅がホーム試合で勝った試合の翌日、点差に応じて料金を1〜5割値引きするサービスを昨季から展開。ホームクリーニング事業部の桃井広幸営業主任は「2年目に入ってサービスの知名度も上がり、来店客との会話も弾んでいる。新規顧客の獲得や店の利用頻度の向上につながっている」と手応えを語る。
 チームを支援する山雅後援会は、飲食店や小売店など「サポートショップ」を募って後援会員やファンクラブ会員らが割引や特典を受けられる事業を展開。現在は約200店舗が入会している。
 松本市で3店を営業する居酒屋「串の蔵」は、東京・新宿の2店もサポートショップに登録し、好きな飲み物1杯をサービスしている。「都内在住のファンだけでなく、アウェーで観戦した後に寄ってくれる長野県内のファンもいる」と岡本広信社長。10月オープン予定の新宿3号店もサポートショップに登録する予定だ。
 松本信用金庫(松本市)はシーズン終了時の平均入場者数に応じて金利を上乗せする定期預金を3月から8月末まで販売。今年は7月末の時点で昨年の実績を上回った。長野銀行(同)もチームのグッズなどを贈る定期預金キャンペーンを3、4月に実施し、予定の50億円を上回る預け入れがあった。
 メーカーも関連商品の生産に乗り出している。セイコーエプソン(諏訪市)は30日、電子ペーパーを使った腕時計「スマートキャンバス」で、松本山雅の公式マスコット「ガンズくん」を描いた新モデルの受注を始めた。
 AC長野関連も盛り上がりを見せる。長野信用金庫(長野市)が3月から募った応援定期積金は、6月中旬に募集総額60億円に達したため、予定より1カ月早く取り扱いを終えた。業務推進部の永田純也課長は「サポーターに親しみをもってもらい、課題の若年層の取り込みで手応えを感じる」とする。
 チームカラーのオレンジ色をしたビアカクテル「パルセイロビール」も注目を集めている。県内の飲食店に提供しているキリンビールマーケティング長野支社(長野市)によると、現在、約70店が取り扱っており、「この2、3カ月で5割ほど増えた」(営業担当者)とする。
 しなの鉄道(上田市)は27日、長野市営陸上競技場で行われたAC長野の試合に合わせ、同競技場最寄りの北長野駅と軽井沢駅を結ぶ臨時列車を初めて運行。8月に同競技場で行う2試合でも運行する予定だ。

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