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ホーム試合で過去最多の1万8906人を集めた横浜F・マリノス戦=5月23日、松本市のアルウィン

 サッカー松本山雅FCによるJ1初参戦で、今季の県内への経済波及効果は54億5200万円に上ったとの分析結果を、民間シンクタンクのNPO法人「SCOP(スコップ)」(松本市)がまとめたことが29日分かった。J1昇格決定直後の昨年11月に同法人が出した試算を11億6千万円上回った。SCOPは「新規の山雅サポーター獲得に加え、観戦に訪れる対戦相手のサポーターが増えたことが主要因」とみている。
 経済波及効果を算出するためのデータとなる消費支出項目や額を、松本山雅の運営会社と協力して算出。消費支出総額は48億417万円で、昨年11月の試算を約10億円上回った。主な内訳は、飲食や交通、宿泊費などホーム20試合の来場者による消費が17億9472万円(試算比約4億円増)、チケット販売額は5億9600万円(同約2億円増)だった。
 消費支出総額を基に、県の「産業連関表」を用いて経済波及効果を算出。直接効果と、直接効果で得た利益による再投資などで生まれた間接効果を分析し、合計した。
 消費支出に関する項目のうち、ホーム試合の観客数が大きく増加。今季の平均観客数(ナビスコ杯含む)は1万5837人で、SCOPが昨年の試算で想定した1万4千人を2千人近く上回った。特に対戦相手のサポーターの平均観客数は1892人、消費額は6億8800万円と、ともにJ2に初参戦した2012年の4倍近くに増加した。経済波及効果は、12年終了時にSCOPが算出した24億2100万円の倍以上に増えた。
 クラブにより経済波及効果の算出方法が異なるため単純比較はできないが、今回の額は柏レイソルがJ1で優勝した11年の経済波及効果推計42億円を大きく上回る。観客1人当たりの消費額は宿泊などを伴う対戦相手のサポーターの方が多いことから、SCOPは、アウェー(敵地)のサポーター動員力があるJ1への参戦効果を指摘している。
 SCOPは分析結果を30日にも正式に発表する。

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