がんばれ!信州サッカー

リーグ最少失点のAC長野。DF阪田(中央)を中心にした堅守でG大阪U―23と引き分け、順位を4位に上げた=3日、大阪府の吹田スタジアム

 サッカーJ3は第15節(3日)で前半戦を終え、AC長野パルセイロは4位に付けている。首位栃木との勝ち点差は4。10日からの後半戦でいかに順位を上げ、J2自動昇格となる優勝を手にするか。前半戦を振り返り、今後の課題を探った。
 前半戦は、AC長野をはじめ、計8チームが首位に立った。第6節はAC長野、第7〜10節は秋田(現在7位)、第11節は相模原(同8位)、第12〜14節は鹿児島(同2位)がそれぞれ首位になるなど、上位が目まぐるしく入れ替わった。
 AC長野は現在4位で積み上げた勝ち点は26。開幕戦で大分に敗れたが、第2節以降は3連勝を含む6戦負けなし。第11節に最下位のFC東京U―23(23歳以下)に負けたものの6月に入ると、琉球と鹿児島、相模原といった強豪相手に2勝1分けと盛り返した。
 AC長野は堅い守備が光った。15試合で9失点はリーグ最少。上位5チームは9〜11失点で、失点の少なさが上位に付ける要因となっている。
 就任1年目の三浦監督は、ハードワークと攻守両面の攻撃的姿勢(アグレッシブさ)、臨機応変(フレキシブルさ)の三つを掲げて戦ってきた。球際の激しさを基本に、柔軟に攻撃を仕掛け、相手の隙を突くスタイルだ。
 チームは勝負強さを身に付けた。藤枝戦と福島戦で計2度逆転勝ちしたほか、終盤に追い付いて引き分けに持ち込んだゲームが2度あった。最後まで諦めず戦う姿勢は相手にとって脅威だろう。三浦監督は「三つのキーワードとも70点ぐらいの出来。これを後半戦は80〜90点へ高めていくことが大事」と意欲を示す。
 課題は、いかにボールをつないで相手を崩して攻撃するかだ。第13節までの全得点はセットプレーを起点とするゴールだった。流れの中からの得点は1点にとどまり、1試合平均得点0・93は上位勢で最低。ただ、両サイドを起点に押し込み、相手の嫌なところを突く攻撃の形はできつつある。三浦監督は「チャンスはある程度つくれている。後は本当にネットに打ち込むこと(得点)が必要」と強調する。
 システムは3―4―3を基本にした。第8節〜11節は、中盤の構成力を高めるため、FW佐藤をボランチに起用したが、1勝1分け2敗。佐藤が前線に戻った第12節以降、2勝2分けと勝率を上げた。後半戦、どんな戦術で勝ち星をつかむか。
 選手個々を見ると、大型FW渡辺は空中戦に強く、右ウイングバックの天野は精度の高いクロスを上げている。センターバックの阪田は頑強だ。松原のロングスローも武器となっている。途中出場が多い塩沢と勝又は短時間に結果を残している。
 現在、勝ち点30〜25に上位5チームがひしめく。栃木や大分、富山といったJ2以上経験組と、昨季まで日本フットボールリーグ(JFL)だった鹿児島が上位にいる。三浦監督は「長野がその中に常に入っていることが大切」と後半戦の勝負を思い描く。

新着ニュース

チーム別ニュース

記事アーカイブ

PDF号外