がんばれ!信州サッカー

J1昇格を逃し、落胆した表情を見せる松本山雅サポーター=27日、松本市のアルウィン
試合後、スタンドのファンにあいさつして回る松本山雅の選手たち

 冷たい雨が降り注ぐスタンドに涙雨が加わった。サッカーJ2松本山雅FCは27日のプレーオフ準決勝に敗れ、J1昇格はかなわなかった。後半のロスタイムに痛恨の失点を喫して試合が終了。サポーターたちはぼうぜんと立ち尽くしたものの、「来季もう一度J1を目指そう」と誓った。
 観客数は1万2200人。雨の中、緑色のポンチョを着たサポーターたちがスタンドを埋めた。ファジアーノ岡山に先制されて0―1だった後半29分、コーナーキックからパウリーニョ選手(27)がヘディングを決めて同点に追いつくと、スタンドは最高潮に。サポーターはタオルマフラーを振り回し、応援歌を高らかに歌った。
 サポーターは山雅がチャンスをつくるたびに大声援を送った。岡山が2点目を決めると、スタンドは一瞬静まり返り、「うそでしょ...」との声が漏れた。その後、「松本山雅」のコールで声をからしたが、追加点は奪えなかった。試合終了後、涙を流すサポーターも少なくなかった。
 「ドキドキしてあまり眠れなかった」という安曇野市の会社員平林典子さん(45)は午前4時半に会場に来た。「最後まで信じていたけれど、悔しい。でも、一番悔しいのは選手」と唇をかんだ。
 信州大人文学部2年柳田安澄さん(20)=松本市=はゴール裏でずっと声を張り上げ続けた。「悔しいけれど、選手にはお疲れさまと言いたい」。元日本代表の松田直樹さん(故人)が加入した山雅に興味を持ち、大阪市に住んでいた中学生の時にサポーターになった。山雅をもっと応援したいと昨年、信大に進学した。
 今季は試験などに重なった3試合を除き、アウェーも含めて全試合を直接観戦。来季も可能な限りスタンドで応援するつもりだ。「移籍はつきものだが、今の選手が多く残ってJ1に上がるのを見たい」と期待した。
 試合後のセレモニーで、北信越1部時代の2009年からチームを支えた鉄戸裕史選手(34)が引退を表明。スタンドのあちこちから「ありがとう」との声が上がり、鉄戸選手の応援歌が繰り返し歌われた。松本市の会社員中島大輔さん(29)は「鉄戸選手は地域リーグの頃からチームを支えてくれた。何らかの形でクラブに加わってくれればうれしい」と話していた。

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