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練習する松本山雅レディースU−15の選手たち。新制度で育成環境のさらなる充実を目指す=4月、松本市

 サッカーJ1松本山雅の運営会社が8月、次世代育成に特化した新たな会員制度を創設する。個人、法人から寄せられた年会費を、主に中南信地方の子どもたちの練習環境整備や指導機会の拡充に直接充てる仕組み。Jリーグによると、後援会やファンクラブとも異なるこうした育成支援の会員制度は珍しいという。
 個人3千円、法人1万円を年会費として募り、U―18(18歳以下)やU―12など八つある松本山雅の小中高校生の育成チーム、子ども向けに各地で開く出前教室といったソフト事業の充実のほか、グラウンドの芝生化などの整備費として使う。山雅後援会とファンクラブ「クラブガンズ」はこれまで通り存続する。
 松本山雅は2015年策定の将来構想「松本山雅ドリームビジョン」で育成環境の充実を表明したが、Jリーグが今季から導入した自前で育成した選手の所属を一定数以上義務付ける「ホームグロウン制度」の規定をJ1の18クラブで唯一、満たせていない。
 運営会社の神田文之社長(41)によると、後援会員や県外在住で試合会場に足を運べない人たちから「松本山雅の活動をお金で支援したい」との声が以前からあったことも追い風に、新たな育成支援の仕組みを検討してきた。
 この取り組みで多くの資金が集まれば、同社がこれまで育成に投資していた資金の一部をトップチームの強化に回すこともできる。現在は広告、入場料、物販の3分野で収入の8割近くを賄うが、神田社長は「支援の輪を広げ、将来的には収入の4番目の柱にしたい」とも期待している。
 後援会などと違って会員特典はないが、新たな会員制度のロゴマークを、トップチームや育成チームのユニホームに今季中に入れる計画。育成活動の情報発信も充実させて、会員に支援の成果を伝える取り組みも強化していく考えという。

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