長野県内の新興企業、成長へ支援呼びかけ 東京信州経済人の会が第2回会合【新規会員名簿付き】
首都圏で働く県出身・ゆかりの経済人らが故郷を応援しようと集う「東京信州経済人の会」は18日、第2回会合を東京都内で開いた。経済人や県内出身の学生ら約100人が参加。「起業・ベンチャー支援」をテーマに県内のスタートアップ(新興企業)の代表ら3人が事業の内容や展望を紹介し、成長に必要な支援や協力を呼びかけた。出席した経済人からは取引を具体的に検討したいとの声も出た。
下伊那郡高森町と飯田市でチョウザメを養殖しているCavLuck(キャブラック、高森町)の三島渚最高経営責任者(CEO)は、親魚を殺さず卵を取り出す「サステナブルキャビア」の生産を目指す取り組みなどを紹介。「人脈や研究開発、販路開拓、海外展開などで力添えをお願いしたい」とした。
障害者アートブランド「Suuto.(スート)」を展開するnote(北佐久郡軽井沢町)の佐藤駿社長は、現在6人の作家と契約を結んでいるとし、企業などと連携して商品開発を進めていきたいと説明。出席した飲食チェーンの経営者から「店に飾る絵を定期的に変えたいが、有償でレンタルすることは可能か」との打診があり、佐藤社長は「作品数が多いので応じられる」と答えた。
信州大の遠藤守信特別栄誉教授は、低い圧力で水中の有害物質を除去できる独自開発の水処理膜を使った浄水器の事業展開を本格的に進めるとし、「一緒に世界を変えていきましょう」と呼びかけた。
この日は会員でもあるGMOインターネットグループの熊谷正寿代表(東御市出身)が講演。人工知能(AI)とロボティクスが社会を劇的に変えるとし、「ヒューマノイド(人型ロボット)は自動車産業を超える」と述べた。
昨年11月に発足した同会は信濃毎日新聞社、県人会連合会、八十二長野銀行、県が協力して運営し、官民合わせて約130人の会員がいる。定期会合では県内企業などがテーマに応じて事業の内容や展望を説明し、会員らがネットワークや資金、ノウハウの提供などで応じる。
■ロゴお披露目
18日の第2回会合で「東京信州経済人の会」のロゴが披露された=図。広告デザインなどを手がけるデロリアン(東京都)社長でクリエーティブディレクターの小口達也さん=松本市出身=がデザインした。
ロゴは、東京圏とふるさと信州を無限のエネルギー循環で結ぶ様を表したという。長野県らしい緑を基調に、腕を組んでいるようにも、蚕糸のようにも見える。
同会には、熟年の経済人から学生まで幅広い年代が参加していることから、小口さんは「古過ぎず、若過ぎない、信州人の柔らかな感性が感じられるデザインを目指した」と話していた。
■「東京信州経済人の会」新規会員名簿 氏名、所属・役職、出身(五十音順、敬称略)15日時点