業界のピークから会社の倒産まで経験 飯田市出身の映像編集者が故郷で始めた新たな挑戦
〈Goingマイウェイ 首都圏発〉(51)
熊谷深理(くまがい・みりい)さん(49)=東京都在住、飯田市出身
今の映像編集会社が動き出したのは2024年、長年勤めた同業の会社が事業を停止し、破産手続きの準備が始まったことがきっかけだった。
業界は競争が激化して単価が下落。新型コロナウイルスの流行も打撃となった。取締役の1人として「申し訳ない」と思いつつ、従業員や取引先への説明、残った仕事の整理に当たっていた。そんな中、従業員から声をかけられた。「一緒にやりませんか」。新たに事業を起こそうという誘いだった。
仲間は7人。顔触れを見て「力がある人ばかり」と首を縦に振った。その新会社「PHASE2」(フェイズツー、東京)で代表社員を務め、ウェブCMやミュージックビデオなどの編集を手がける。
■デザインから映像編集へ
飯田市丸山町で生まれ育った。看板などの図案を作る仕事をしていた母の影響もあり、飯田風越高校(飯田市)を経て愛知県内の短大でデザインを学んだ。卒業後、名古屋市の会社でチラシの意匠を3年経験。そこから知人の誘いで、テレビCMなどを担う映像編集の世界へ飛び込んだ。
2000年前後は…